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日本vsセルビア 試合前日の森保一監督会見要旨

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オンラインでの前日会見に出席した森保一監督

 日本代表は11日、ノエビアスタジアム神戸で行われるキリンチャレンジカップで、セルビア代表と対戦する。森保一監督は10日、オンラインで前日会見を行った。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

●森保一監督
「サッカーのことではないですが、ミャンマー代表のエキップ担当のソン氏が亡くなったと聞きました。同じサッカーの世界に携わる者として、ソン氏に哀悼の意を表したい」

——セルビアは今回の5試合の中で一番力のある相手だと思うが、臨むにあたってのテーマは。またスタメンは現時点でベストで臨むのか、それともテストしたい選手を入れるのか。
「まずセルビアという強豪と試合ができることを楽しみにしているし、ここで世界で勝っていくための基準を確かめられる。われわれがいまどれだけできるかを測る意味では最高の対戦相手だと考えている。おそらくセルビアは攻撃も守備もインテンシティ高く、いろんな面でスピードもあると思う。時間とスペースがない中での戦いで、われわれがどれだけ相手を上回っていけるかを選手たちにトライしてもらいたい。FIFAランキングもわれわれが28位で、相手が25位。そして実際には25位以上の力を持っていると思う。親善試合ではできるだけ強いチームと対戦したいと思っているので、キリンチャレンジ杯でセルビア代表と対戦する機会を与えてもらえてうれしいし、感謝申し上げたい。スタメンについては全員というわけではなく、一部変更はあると思うが、U-24日本代表との試合をした時のスタメンが中心になると思う。そこからタジキスタン戦の試合を見て、何人かの選手を入れ替えようと考えている。実際は今日のトレーニングを見て最終的には決めたい。相手は3バックで戦ってきているチームだと思うので、いろいろ考えないといけないし、直近のセルビアが日本に来てからの親善試合でジャマイカと対戦していたが、前半は4-1-4-1で、アンカーのグデリ(MFネマニャ・グデリ)が最終ラインに落ちて3バックにしたりと可変システムを使っていたし、後半は3バックで本来の形を使ってきたと思う。セルビアもわれわれとの試合でチャレンジしてくると思うので、選手たちには4バックで来ても3バックで来ても対応できるように働きかけたい。われわれはこれまで戦ってきた4バックの形で、相手が4バックできても3バックできても柔軟に戦えるかどうかを見ながら、状況によって形を変えることを考えたいと思う」

——ポゼッションの起点となるグデリのところをどう封じていくか。
「セルビアは攻撃力も守備力もレベルが高いし、攻撃はポルトガル戦ではカウンターで点を取っていたし、縦に速いサッカーでも点を取ることができるチームだと思う。同時に遅攻の部分でもビルドアップ能力の高い選手がいるので、そこで簡単に相手に自由にボールを握られないようにわれわれはいい守備をしていかないといけないと思う。前から行くのか、ブロックを作っていくのかは状況次第で考えていきたいが、相手の中盤のグデリや最終ラインの起点の部分ではしっかり潰せるようにしたい。でなければ前線にいいボールを配給されて苦しむことになる。いい守備からいい攻撃に移っていけるようにということは、これまでやってきた通り相手の形に対応しながらやりたい。守備だけでは終わらないように、いい攻撃につなげられるように、選手に相手の嫌がることをしてもらえるように今日の練習から準備したい」

——大迫が離脱した理由は。また大迫不在時のフォワード陣にどういった期待をするか。
「怪我の状態だが、痛みというか、怪我で全く動けない状態ではない。ジョギングから少しスピードアップするくらいでは動けると思うが、ここで無理をして怪我をさせてしまうと彼の所属チームでの来季のプレーにも影響するし、それがわれわれにとっても戦力ダウンになりかねない。無理をすればできる状態かもしれないが、リスクを負う状態ではない。大迫自身はすごくやりたがっていたが、ここは我慢して、自身のキャリアがよりスムーズに歩めるようにということと、代表の戦力としてしっかり戻ってくれるようにと話している。そういう思いで離脱の決定をした。大迫の存在は大きいので不在はチームにとって痛いことではあるが、今後も彼がいつもいてくれるということにはならないかもしれない。アジア杯でも怪我で準々決勝まではプレーできなかったので、そういった意味では大迫の存在は大きいが、大迫がいない時のチームの戦い方をここで作っていくことはチームにとってプラスだと思う。タイプは同じではないが、たくさんいいフォワードがいる。そういった選手たちに経験を積んでもらい、戦術に合わせてもらいながら最終予選に向けて、戦いの幅を広げてもらう、チーム力を上げられる機会になるとポジティブに捉えている。選手たちは自分が負けているとは全く思っていないと思うので、良さを存分に発揮してもらって、チームもそうだし、応援してくださっている方にも存在を示してほしいと思う」

——5月下旬から活動が始まり、選手たちの自由時間は何をしているのか。普通であれば散歩をしたり、食事をしたりとレクリエーションの時間があると思うが。
「いまの質問での答えで言うと、選手のプライベートの時間に何をしているかは把握していない。ただ、普段であればリラックスルームがあったり、お互いに集まってコミュニケーションを取れる部屋が作れるが、いまはそういう場所が作れないので、ほとんどの選手がプライベートな時間は自分の部屋の中で何かをして過ごしていると思っている。選手のプライベートな時間を覗かないようにしているので、何をしているか取材をして教えてください(笑)。ピッチに立った時には工夫して、限られた時間でコミュニケーションをとって、お互いを知り、試合に向けて意思疎通を図ってくれている。監督の立場からして、選手はよく我慢して戦ってくれているなと思う。われわれも練習や試合で選手にプレッシャーをかけているし、試合の中ではプレッシャーがかかる中、ストレスもすごくあると思うので、できるだけオフの時間はストレスを解消してあげられるように、少しでもリラックスできるように、メンタル的にリフレッシュできる環境を作ってあげたい。だが、バブルの中で動けないので、選手たちに申し訳なく思っている。これまで2週間が過ぎた中、つらくなった選手もいるだろうけど、我慢して割り切って生活してくれている。選手たちが我慢してくれているのは監督としてありがたいし、われわれが活動してもらっている中、今回千葉での活動からスタートしたが、千葉ではまん防、北海道と大阪、兵庫は緊急事態宣言の中で特別に活動させていただいている。そこはチームで共有した上で、本来であれば活動に制限がある中、われわれが特別に試合をさせていただいている、活動させていただいていることを認識しながら頑張っていこうと話しているし、緊急事態宣言が出ている中、コロナ禍で日本国民のみなさんは制限を強いられて、好きなことをできないでいることを理解して活動しようとしている。小学生は運動会ができなくなったり、その他の学生も体育祭、文化祭などいろんなイベントができなくなっている。心が痛むような生活をしている人がいる。社会人の方々に目を向けても仕事が思ったようにできない、仕事がなくなったり、生活に支障が出てきている人がいる。大変な生活をしている人がいるときに、われわれが我慢しながら活動していこうということ、サッカーをする意義を考えようということで、サッカーができない少年少女、自由にできない子供達に夢や希望を与えようということを選手たちも考えてくれている。日常生活で大変な思いをしている人に笑顔になってもらって、サッカーの内容で勇気や元気を持ってもらい、日常生活の活力になるようなことをサッカーを通じて頑張っていこうと思っている。選手たちは我慢をしながら、いろんな人の思いも考えて頑張ってくれている」

——この2週間の活動で新しい試みをしたか。新しい発見はあったか。
「新しいことを与えることができたかは選手に聞いていただきたい。あるいは試合を通してメディアの皆さんに批評していただければと思っている。活動を終えてからお聞かせいただければ(笑)。でも発見はいつもある。前回の活動から同じ選手を招集したとしても、新たな経験を積んで変わってきてくれている選手が多い。前回の活動からこういうことをやってほしいとフィードバックしたことをチーム内で実践してくれて、代表チームに帰ってきてくれている中で、変化を見られるという発見は毎回ある。今回は私が監督している代表になってから初招集の選手もいるので、そういった選手たちのプレーを見てもいていろんな発見がある」

——セルビアの情報を浅野から受け取ったりしたか。
「彼がセルビアでプレーしていた時の話を聞いた。先発の選手がどうなるかはわからないが、浅野が元所属していたパルチザンでヨビッチという前線の若い選手がいる。またモナコでプレーしている選手ともチームメートだったと聞いている。また川島永嗣もストラスブール所属なので、リベロをやっているミトロビッチは一緒にプレーしているからこうだという話を聞いた」

——アジア杯決勝のカタール戦を振り返っても、4バックと3バックを併用してくる可変性があるチームに対し、前からハメていくかどうかの判断に課題が見えてくるのかなと思う。相手の立ち位置への対応はどう捉えているか。
「課題が見えたほうがいいかなと思う。5月後半から6月シリーズは自分たちの課題が見えるような上回られ方をあまりしていなかったので、われわれが困るような状況が生まれたあと、そこで試合の中で修正しながら問題解決していきたい。そこで上回って勝利に向かって戦うということができれば、チーム力のレベルアップにつながるのかなと思っている。難しい局面はないほうがいいかもしれないが、チームの成長や個人戦術の向上を考えると課題があってそこを乗り越えるほうがいいのかなと思っている。カタール戦も可変的な3バックで、そしてアンカーをつけてきたというイメージだったと思うが、私もあの試合は絶対に忘れたらいけないと思っている。相手が可変してきても、基本的な考え方を選手たちに伝えた上で、試合中に柔軟に対応できるようにしてもらいたい。選手が迷わないようにすることが重要と考えている。また去年の10月にコートジボワールと対戦して、どうくるか分からなかった中で彼らも3バックを使ってきた。練習からそこを確認しながらやって、試合でもいい対応ができていたので、苦い経験からポジティブな経験に変えて、いま対応できているのはベースができているということだと思う。現代サッカーではどのチームも可変システムを当たり前のように使っているので、相手がやっていることに対応するのと、われわれも相手が嫌がるサッカーをというベースの形がありつつも、攻守で形を変化させることをトライしていきたいと考えている」

●カタールW杯アジア2次予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

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