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日体大柏は“代役”の2年生DF柴田光琉が健闘。注目DFから「強気」にポジション、「5番」を奪いに行く

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日体大柏高は“代役”の「5番」2年生DF柴田光琉が好守でチームを支えた

[6.7 関東高校大会Aグループ決勝 日体大柏高 1-2 西武台高]
 
 日体大柏高(千葉)の根引謙介監督は決勝までの3試合を戦った関東高校大会の収穫について、「25名の登録選手をフル活用できた」ことを挙げた。週末のインターハイ予選初戦を前に、公式戦の経験が少ない選手を含めて多くの選手を起用。右WB酒井愛輝(3年)ら怪我からの復帰組もピッチに立ち、前向きな大会となった。

 中でも、指揮官が「キャプテンがないない中でカバーしてくれた。成長してくれた」と讃えたのが2年生DF柴田光琉(クラブ・ドラゴンズ柏出身)だ。声とヘディング、気持ちで負けないことを強みとするDFは怪我で不在の注目DF土屋巧主将(3年)に代わって背番号5を背負い、3バックの中央で奮闘した。
 
 初戦では強豪・日大藤沢高(神奈川)を完封。一方で決勝戦はビルドアップの部分で落ち着きを欠いてしまう。試合半ばからは立て直していたが、1-1から1本のパスで背後を取られて敗戦。リスク管理の部分なども課題となった。

「今日、自分は緊張したというのもあったんですけれども、頼りがいがなかった。もっと成長しないと」と柴田。ただし、これまで公式戦出場の機会を十分に掴めていなかったDFが、今回の関東高校大会で自信を得たことは間違いない。
  
 今後は土屋からポジション、背番号5を本気で奪いに行く。「アピールはできたけれどこれでは巧君に取られてしまうし、また頑張っていきたい。(土屋は)練習でも(ポジショニングや縦パスなど)見本にしているんですけれども、ある意味チャンスでもあるし、自分はいつでも抜いてやろうと思っているし、怪我して帰ってきたからと言って簡単に5番返すつもりもないし、自分も強気でやっていきたい」と言い切った。

 そして、間もなくスタートするインターハイ予選で出番を得た際には、無失点で勝つことにこだわる。「しっかり勝ち切る。点を獲られなければ負けることはないので、この一週間一つ一つにこだわってやっていきたい」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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