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[MOM3490]長崎総合科学大附FW西岡紫音(2年)_5戦連発!献身性と得点感覚発揮してブレイク

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長崎総合科学大附高の2年生FW西岡紫音は5試合連続ゴールの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.11 インターハイ長崎県予選決勝 長崎総合科学大附高 3-0 長崎日大高 トラスタ]
 
 5戦連発。長崎総合科学大附高の2年生FW西岡紫音(三股町立三股中出身)が決勝でも決めた。0-0で迎えた後半19分、長崎総科大附はGK亀井一起(2年)のキックを前線のFW牧田陽太(3年)が頭でそらす。このセカンドボールを拾った背番号11がドリブルで持ち込んで左足一閃。鋭い一撃がゴール右上隅に突き刺さった。

 西岡は「自分、左利きではないけれど、左足は前から蹴れていて、ここに来て左足また蹴れるようになって。ああいうゴールも増えてきていてそれが出た感じです。キツイ時間帯だったけれど、あのゴールで流れも良くなって、追加点とか決められたので良いゴールだったと思います」と微んだ。

 この日は前半からミドルシュートにチャレンジしたり、PAでラストパスを合わせるなど両チーム最多のシュート5本。小嶺忠敏監督から求められている「シュート本数を増やすこと」の助言通りにシュートを放ち続け、1点をもぎ取った。

 小嶺監督も「鋭いものを持っている」と期待する2年生FWは、50m走6秒台前半のスピードを活かした抜け出しや1タッチの落としなどが得意。国見高との準決勝ではDFの股間を通すドリブルからトゥーキック気味のシュートで先制点を奪い、抜け出しからの切り返しでタックルをかわして追加点も奪っている。出場した全5試合でゴールを決め、この日は右サイドからのクロスで3点目のアシスト。献身的な守備も含め、優勝に大きく貢献する活躍だった。

 宮崎県の三股町立三股中出身。「小嶺先生の下で厳しく指導してもらいたかった」と長崎県の強豪校での成長を求めた。「走るのとかキツイですけれども達成感があります」というFWは昨年からAチームに入り、攻撃パターンや走力強化などの練習で得点力や体力を伸ばして今大会で大活躍。全国でもチームの勝利に貢献する意気込みだ。

「ディフェンスとかガンガン追って、決めれるところでしっかりと決められるFWになりたい。全国でも自分の特長とゴール感覚とか出して、全国でも勝ち上がっていきたいです」。まだまだ精度の部分や強度など課題もあるが、面白い存在であることは確か。2年生FWが、全国の強力DF相手にどのようなプレーを見せるか注目だ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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