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強気と落ち着きを両立させている堂安律、2戦連発締めで「金メダルしか狙っていない」

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U-24日本代表MF堂安律(ビーレフェルト)

[6.12 国際親善試合 U-24日本 4-0 ジャマイカ 豊スタ]

 強度の高いA代表のジャマイカ代表を相手に、自分の良さを出し、チームメイトの良さも引き出した。U-24日本代表の背番号10、MF堂安律(ビーレフェルト)は後半19分にチーム4点目となるゴール。6月5日のU-24ガーナ戦に続く2試合連続ゴールを挙げ、4-0の勝利に貢献した。

 得点シーンは落ち着いていた。MF久保建英(ヘタフェ)のパスを受けたMF相馬勇紀(名古屋)がスピードに乗ったドリブルで敵陣深くまで侵入し、中央へ折り返しのパス。堂安は左足で流し込むだけだった。

「良いボールがきてごっつぁんといえばごっつぁん。シーズン最後の試合で連続で点を取れて良い気持ちでオフに入れると思う」と満足げに笑みを浮かべた。

 立ち上がりから久保とのコンビネーションで攻撃のリズムを作り出した。しかし、代表戦としては珍しい昼間の試合。前半は暑さもあってかチーム全体として最後の精度が足りず、なかなかゴールが決まらなかった。堂安自身も前半29分に田中碧からパスを受けてシュートを打ったがGKに阻まれた。

 給水タイム直後の32分に久保の先制点が決まって試合が一気に楽になったが、五輪本番を見据えれば、コンビネーションで崩すことがままならない時にどうやってゴールを狙うかという課題もある。堂安は「うまく縦パスが入らないこともある。そういう時は1対1のシーンで抜ききるとか、個人のところで打開できればと思う」と語る。

 ともあれ、ピッチ内での存在感が大きくなっている堂安が、東京五輪代表メンバーに入るのは間違いないだろう。「レベルの高いブンデス1部でプレーしてきたが、五輪や国際大会は(リーグとは)別物だと思っている。五輪前に勝ち続けて大会に入っていくことが必要」と7月の強化試合での勝利を意識しつつ、「金メダルしか狙っていないので頑張ります」と力強く言った。

(取材・文 矢内由美子)
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