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大学時代から培ってきた経験…上田綺世「薫君とだからできるコンビネーションだった」

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[6.12 国際親善試合 U-24日本 4-0 ジャマイカ 豊スタ]

 先発でも途中出場でも、得点を取るという自らに課せられた役割を遂行する。生粋のストライカー、FW上田綺世は後半13分、MF三笘薫(川崎F)のスルーパスに反応すると、前に出たGKをあざ笑うかのようなループシュートを決める。「自分の出せるものは出したつもりです」。東京オリンピックのメンバー入り“最終選考”となった試合で、流石の結果を残した。

 この日のゴールシーンについて、上田は「難易度の高いプレー。薫君とだからできるコンビネーションだった」と振り返った。

 上田は三笘の一学年下。上田が法政大、三笘が筑波大で研鑽を積んでいたころから、全日本大学選抜などで一緒にプレー。19年にはユニバーシアード大会で世界一に導くなど、ともに切磋琢磨してきた。

 ホットラインから生まれたゴール。三笘のドリブルについては「予想できないことの方が多い」と苦笑いを浮かべるが、「最後にもう一枚かわしてくることは分かっていた」と先輩を信じて、縦に走り込んだことを強調。そして「薫君と縦に並んだときにDFラインに斜めに入りがちだったんですけど、逆に真っすぐに走って自分の足元に出してもらった」と長年培った経験が本番で生きたと喜んだ。

 東京オリンピック開幕まで約1か月。今月下旬には、ついに18人のメンバーが発表になる。「自分の出せるものは出したつもり。みんな出し切れたと思うので、あとは待つだけ。(メンバーに)選ばれなくてもこれからもキャリアは続くので、いいパフォーマンスを出し続ける準備をしていきたい」。目標のひとつにしてきた東京オリンピック出場はもうすぐだ。

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