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「どっちも高い水準でプレーできないと」原口元気が感じた“代表での課題”

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MF原口元気(ハノーファー)

 日本代表MF原口元気(ハノーファー)が13日、オンライン取材に対応し、なかなか出場機会を与えられていない現状の課題を語った。

 原口は5月下旬から始まった今回の活動で、全4試合に出場。しかし、ベンチスタートのW杯予選・ミャンマー戦(○10-0)で28分間、先発したU-24日本代表戦(○3-0)とW杯予選・タジキスタン戦(○4-1)ではそれぞれ45分間、再びベンチスタートとなったキリンチャレンジ杯・セルビア戦(○1-0)で8分間と、なかなかプレータイムを与えられていない状況にある。

 それでも「自分のパフォーマンスに納得がいっていないので、出場時間も含めてしょうがないと思っている」と現状を見つめる原口。壁に当たっている要因はすでに把握できており、その一つがハノーファーの大半の試合でプレーしてきたトップ下と、代表で任されているサイドハーフとのギャップだという。

「自分の難しさとしては、チームではほぼ真ん中でプレーしていたので、簡単に言うとフィジカル的な部分で求められているものが違う。真ん中でのプレーに慣れていると、サイドでのアップダウンが久しぶりになり、体力的に違う部分があった」。

 そう明かした原口は「今回そこを認識できた。おそらく(移籍先の)ウニオン・ベルリンでも真ん中でプレーするし、でも代表に来たらサイドということなのでコンディショニングも考えないといけない」と指摘。「どっちも高い水準でプレーできないといけない。自分はクラブも代表も大事なので、フィジカル的な部分と戦術的な部分で、両方でいい準備をしないといけないとあらためて思った」と改善を誓った。

 森保一監督からはタジキスタン戦のゲームキャプテンも任された際に「元気の引っ張っていく力は評価している」と声をかけられたといい、一定の信頼は勝ち得ている。一方で「うまくいかないときに感情的になる部分があるからそういうところは……」という指摘もあったという。

「僕自身もそこは納得しているし、キャリアを積んできたので、うまくいかない時もいっている時もしっかり引っ張っていかないといけない」。自らのキャラクターとも向き合い、レギュラー争いに挑んでいく覚悟を示した。

 またレギュラー奪取のためには、まずは自身のプレーにフォーカスするつもりだ。キャプテンを担ったタジキスタン戦では満足のいくプレーができなかったのを受け、「そこ(キャプテン)じゃなくてパフォーマンスに集中することが大事。そこで引っ張っていかないと居場所がなくなる」と自らにプレッシャーをかけている。

 そういった意味で、15日のW杯予選・キルギス戦は結果が問われる一戦となる。原口は「残り1試合あるので、最後にしっかり自分自身も結果を残して今シーズンを締めくくれれば、最終予選に向かっていける。前線にすごく良いタレントがいる中、生きるか死ぬかでやっているので、最後のチャンスにかけて結果を残せるようにしたい」と力強く意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)

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