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本気でダッシュ!! ゴールでアピールの田中美南「今やれることは100パーセント出せた」

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なでしこジャパンFW田中美南

[5.13 国際親善試合 日本女子 5-1 メキシコ女子 カンセキ]

 絶対にボールは来ると信じていた。だからこそ、必死にゴール前に走り込んだ。なでしこジャパン(日本女子代表)FW田中美南は「岩渕さまさまのゴールでした」と自身のゴールを振り返った。

 東京五輪メンバー発表前ラストマッチでつかんだ、先発出場の機会。燃えないわけがなかった。「久々のスタメンで最初の入りも大事だし、FWなので結果にこだわっていきたかった」。そして、「攻撃に関しては、今までもやっているので、自由にやろう」と前線でコンビを組んだFW岩渕真奈との好連係でゴールに迫る。

 前半7分には右サイドを駆け上がった岩渕のグラウンダーのクロスに走り込むも、右足から放ったシュートはポストを叩いてしまう。逆に同13分には田中のラストパスから岩渕が好機を迎えるが、シュートは相手GKに阻まれてしまった。

 そして、前半35分に岩渕の得点で先制すると、後半開始直後の同1分、田中がネットを揺らす。

 最終ラインから蹴り出されたクリアボールを、岩渕が左サイドで受ける。対面する相手と駆け引きしながらボールを運び、抜き切る前にグラウンダーのクロスが供給されると、ゴール前に走り込んだ田中が右足で合わせてネットに突き刺した。

「ブチさんが絶対に左足で出してくれると思った。すごく速いボールが来ると思ったので、本気でダッシュした。岩渕さまさまのゴールでした」。ゴールを演出した岩渕への感謝を示した。

 メンバー発表前の一戦でゴールを記録。「課題に感じている部分はあるし、もう少しこうすれば良かったという部分はある」。だが、「今やれることは100パーセント出せた」と納得の表情を見せると、「残り数日間の合宿でもアピールして、18人の枠に入りたい」と力を込めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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