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「すでに優勝したと思われているが…」フランス代表指揮官が楽観ムードにクギ

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ディディエ・デシャン監督が警鐘を鳴らした

 フランス代表のディディエ・デシャン監督が楽観的な空気に警鐘を鳴らした。

 2018年ワールドカップ王者として、EURO2020を迎えるフランス。1998年ワールドカップ、EURO2000に次ぐ2度目の国際大会連覇を目指す同国は、キリアン・ムバッペやアントワーヌ・グリーズマンら多くのタレントを擁することからも、今大会の大本命と考えられている。

 初戦のドイツ戦を前に、スペイン『ムンド・デポルティボ』で「優勝できなければ失敗か?」と問われたデシャン監督は、「我々は世界王者だ。そのことを認識しているし、選手たちも認識している」と話すも、難しい戦いになることを予想した。

「フランスでは、多くの人がピッチに立つ前から我々がすでに優勝したと思っている。しかし、このような考えはハイレベルのアスリートにとって最悪なことだ。クオリティやタレント以上に、2018年の優勝に導いてくれた積極性や決意といった精神的な面で必要不可欠なものがある」

「ハイレベルな大会で勝つことは本当に難しいし、継続することはそれ以上に難しい。自信過剰にならないようにしなければいけないが、それでも我々には野心を持つ選手たちが揃っている。このレベルでは、多くのことを乗り越えなければいけない。現時点で、(決勝の舞台)ウェンブリーのことを考えてはいけない。まずは(初戦の)ミュンヘン、そして(2戦目以降の)ブダペストのことを考えなければいけない」

 フランスは、ディフェンディングチャンピオンのポルトガル、7年前のワールドカップ覇者ドイツが集うグループFに所属。連覇に向けて厳しい戦いを強いられそうだが、指揮官は自信をのぞかせた。

「我々には2018年のスカッドにいた選手たちがたくさんいる。単に若い選手ばかりではない。比較することは好きではないが、2018年より劣っているものはない。それに、3年前よりも多くの攻撃オプションがあると言えるだろう」

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