beacon

過去の検査で異常なしのエリクセン、元担当医師が指摘したある可能性

このエントリーをはてなブックマークに追加

過去の検査では正常だったというMFクリスティアン・エリクセン

 12日の欧州選手権(EURO2020)グループB第1節・フィンランド代表戦(●0-1)の試合中に意識を失って倒れ、救急搬送されたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(インテル)について、トッテナム時代のサンジェイ・シャーマ医師が過去の心臓の検査で問題はなかったことを明かした。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。

 ロンドン大学セントジョージ校のシャーマ医師は、エリクセンがトッテナムに在籍していた2013年から2019年まで検査を担当。インテルに移籍するまで正常な検査結果を得ており、今回の出来事にはショックを受けたという。

「このような事象は珍しく、通常はスポーツ選手の5万人に1人の割合で発生し、一般的には心筋または電気システムに検出されない障害がある人に発生する」

「クリスティアン・エリクセンのような選手は毎年検査を受けているはずだ。スパーズと契約したときには詳細な検査を受けていたし、クラブを離れるまで毎年検査を受けていた」

「彼の心臓の検査結果は正常だったので、なぜ昨日起こったのかという疑問が湧いてくる」

 シャーマ医師は、エリクセンが倒れた理由は複数あると考えているという。

「心筋の軽度の傷や軽度の炎症など、我々が行っている検査では全てを検出できないものもあるため、検出されなかった心疾患の可能性もある」

「あるいは、2019年に検査を受けた後に発症したものかもしれないが、私はインテルが彼を検査していたと確信している」

 シャーマ医師は「デンマークの心臓専門医は、昨日何が起こったのかを解明するために最大限の努力をしていると思う。何が起きたのか、何がうまくいかなかったのかを解明することが究極の目的だ」と、今後の検査の行方を見守っていくとした。

●EURO2020特集
●プレミアリーグ2020-21特集

TOP