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38歳で2年契約獲得…川島永嗣「僕の中で、40歳のGKは世界に通用するとしか思っていない」

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 日本代表GK川島永嗣が、フランス・リーグアンのストラスブールと2年間の契約延長が発表されてから最初のメディア対応を行い、「今、38歳で2年契約。ここからまた挑戦できることにワクワクしている」と40歳を見据えて大いに意気込んだ。

 川島は18年ロシアW杯で3大会連続正GKとしてベスト16入りに貢献した後、しばらく無所属の時間があったが、18年夏に1年契約でストラスブールに加入。最初は第3GKとしての加入だったが徐々に出番を増やし、20-21シーズンはリーグ戦24試合に出場した。今回はとうとう2年契約。40歳となる23年6月までストラスブールに所属することになる。

「このタイミングで2年の契約をもらえることはクラブが信頼してくれているということでうれしい。最高峰に向かってチャレンジするため、ここからがスタート。もう一度気を引き締めていきたい」

 常に向上心を忘れないのは、「トップレベルであるためには技術だけでなくフィジカル的に良い状態でなければいけない。年齢と関係なく技術、フィジカル、メンタル、すベての面で向上していかなければいけない」との強い信念があるからだ。

 日本代表として見つめるのは4度目となる22年11月のカタールW杯。メンバーに選出されれば川口能活、楢崎正剛と並ぶ。

「そこにたどり着くことができたら素晴らしいと思う。しかしこれまで3度行っているだけに、そこまでの道のりが簡単でないと知っている。そこを見据えてというより一日一日自分ができることに100%取り組むことが大事」と足元を見つめる。

 一方で、年齢は関係ないということも強調する。「僕の中では40歳のGKは世界に通用するとしか思っていない」と言う。

 今回は5月24日からの約3週間という長丁場合宿で、A代表とU-24日本代表のメンバーが入れ替わったり、同じグラウンドで時間をずらして練習することがあり、6月3日には異例の「A代表vsU-24日本代表」兄弟マッチも実現した。“ポスト川島”を狙うU-24日本代表のGK陣は4人とも若い年齢でJクラブのレギュラーを勝ち取っており、川島自身「もっと伸びてくる印象がある」と言う。

「GKは日頃の準備や目標や指針が重要なポジション。Jの選手はJの中で高い意識でやることが日本のGKのレベルの向上になると思う」と語りつつ、「日本のGKは世界に通用すると思っている」と自分自身にも言い聞かせるように言葉に力を込めた。

(取材・文 矢内由美子)
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