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初先発でキラリ存在感、CKでアシストの坂元達裕「まだまだアピールは足りない」

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初先発で1アシストを記録したMF坂元達裕

[6.15 W杯2次予選 日本5-1キルギス パナスタ]

 持ち味のドリブルでも精度の高い左足のキックでもチャンスをつくった。右サイドでA代表初先発を飾った日本代表MF坂元達裕(C大阪)。「前半からどんどんチャレンジして行こうと決めていた。1対1になったときはどんどん仕掛けていこうと思っていた」と明かしたように、随所でキレのある切り返しから果敢な突破を見せた。

 1-0の前半31分、MF川辺駿とのパス交換で追加点につながるコンビネーションを披露すると、3-1で折り返した後半27分には右CKでDF佐々木翔の代表初ゴールをアシスト。フル出場で勝利に貢献した。

 アシストのシーンについては「とにかく点に関わりたい気持ちが強かった。ゴールに直結するボールを意識して、中がうまく合わせてくれたので良かった」と感謝したが、「ゴールという形で結果を出せなかったのは悔しい」と率直に言った。

 3月の代表シリーズで初招集されたが、ケガのため参加を辞退。合宿の中でアピールすることはできなかったが、今シリーズも引き続き招集され、3日に行われたU-24日本代表戦(○3-0)に途中出場。続く7日のW杯アジア2次予選・タジキスタン戦(○4-1)でも後半開始からピッチに立ち、国際Aマッチデビューを果たした。

 代表合宿を通じて「(練習から)レベルも高いし、強度も高いので、自分の中で勉強になる」と刺激を受けながら、この日が待望の初先発。そしてフル出場を果たした。「試合の中で90分間戦えたことは自分の中で自信になった」。それでも代表定着に向けて歩みを止めることはできない。

「まだまだアピールは足りない。まだまだチャレンジしていきたい」。2列目はライバルがひしめく激戦区。9月に始まるW杯アジア最終予選、そして来年のカタールW杯本大会に向かって生き残っていくためにも、「またチームに戻って、結果を残してアピールしないといけない」と誓った。

(取材・文 西山紘平)

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