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「自分で決めたいと思っていた」。瀬戸内MF長谷川大貴が広島決勝で先制ゴール

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前半5分、瀬戸内高MF長谷川大貴が右足で先制ゴール

[6.13 インターハイ広島県予選決勝 崇徳高 1-3 瀬戸内高]

 瀬戸内高は中盤のキーマンが先制点を叩き出した。前半5分、瀬戸内は右サイドから崩しにかかると、MF江川楓(2年)が縦パス。FW風呂迫恵人(3年)がスルーしたことでMF長谷川大貴(3年=シーガル広島ジュニアユース出身)が抜け出し、「枠に打てば何か起こるかなと思って」右足を振り抜く。ボールはGKの指先を抜けてファーサイドのゴールネットへ吸い込まれた。

「あんな早くチャンス来るとは思っていなくて、でも自分でも決めたいと思っていたので早い段階で決められてよかった」と長谷川。自分のストロングポイントについて、「ロングフィードや裏へのロングパス。一番はシュートです」と語るMFが、得意のシュートで先制点をもたらした。

 いずれも技術力の高いMF正法寺大(3年)、江川と中盤を構成。この日はややセカンドボールを意識しすぎたか距離感が狭く、攻撃の際にパスを引っ掛けてしまうシーンもあった。一方で随所に巧さを発揮するなど悪くない前半ではあったものの、チームは後半立ち上がりに追いつかれるなど、苦戦。田中健二郎監督も「もっとやって欲しかったですね」と求めていた。

 実力派のMFは課題を持ってインターハイへ向かう。憧れの存在はU-24日本代表MF田中碧(川崎F)やMFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)。彼らのように白星をもたらすことができるか。スルーパスやロングフィード、シュートの精度など、「全国でも全然やれる自信はあります」という長谷川が全国で自分の力を示す。

(取材・文 吉田太郎)
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