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デンマーク協会がMFエリクセンの治療法を公表、不整脈治療の“ICD”装着へ

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デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン

 デンマークサッカー協会(DBU)は17日、EURO2020(欧州選手権)の試合中に一時意識不明となり、現在は病院での治療を行っているデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(インテル)が心臓発作の再発を防ぐICD(植え込み型除細動器)を取り付けることが決まったと伝えた。

 日本の国立循環器病研究センターの循環器病情報サービスによると、ICDは常に心拍数を監視し、心拍数があらかじめ設定された基準を上回ると、状況に応じた治療を自動的に選択し、行うという装置。心室頻拍や心室細動といった重症な不整脈においては「最も効果的」な治療法で、ペースメーカーと同じく、脈拍数が止まったり、遅くなったりした際にも対応できるという。

 デンマーク協会によると、エリクセンはICDの取り付けに合意。「この方法は国内的にも国際的にもより確かな認証がなされているもので、すべての専門家がこの治療を勧めている」と説明している。その上で「われわれはクリスティアンと彼の家族に安静とプライバシーが確保されるよう、すべての人々にお願いします」と配慮を求めた。

 エリクセンは12日に行われたEURO2020のグループリーグ第1節・フィンランド戦の試合中に倒れ、一時意識を失った。その後、ピッチ上で救命処置を受けた結果、脈拍や意識が戻り、現在はコペンハーゲンの国立病院で治療を受けている。また15日には自らのインスタグラム(@chriseriksen8)を通じて「入院は続いていますが、私は元気です。まだ病院でいくつかの検査を受けないといけない。だけど、気分は上々です」などとメッセージを送っていた。

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