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シェフチェンコ率いるウクライナが初のGL突破へ一歩前進!! 初出場の北マケドニアから今大会初白星

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FWアンドリー・ヤルモレンコ(ウエスト・ハム)

[6.17 EURO C組第2節 ウクライナ2-1北マケドニア ブカレスト]

 EURO2020(欧州選手権)は17日、グループリーグC組の第2節を行い、ウクライナが北マケドニアを2-1で破った。

 大会初戦ではオランダに2-3で敗れたウクライナと、オーストリアに1-3で敗れた北マケドニアによる1敗同士の対決。それでも地力に勝るウクライナがFWアンドリー・ヤルモレンコ(ウエスト・ハム)を中心に攻め立て、序盤から優位に立った。

 そして前半29分、ウクライナが先制に成功した。ヤルモレンコの決定機がGKに阻まれた直後、これで獲得した左コーナーキックをMFルスラン・マリノフスキー(アタランタ)がニアサイドに蹴り込むと、DFオレクサンドル・カラバエフ(ディナモ・キエフ)がヒールでフリック。ファーに流れたボールにヤルモレンコが反応し、GKに触れられながらも奥のサイドネットにねじ込んだ。

 さらにウクライナは前半34分、DFイリア・ザバルニー(ディナモ・キエフ)からの縦パスをMFオレクサンドル・ジンチェンコ(マンチェスター・C)が受け、スムーズなターンから右サイドに展開。マリノフスキーがワンタッチの右足スルーパスを相手の最終ライン裏に送り込むと、これに抜け出したFWロマン・ヤレムチュク(ゲント)がニアポスト際へのシュートでGKとの1対1を制し、美しい崩しで2点目を奪った。

 苦しくなった北マケドニアは前半39分、右のハーフスペースをスムーズな縦パスで崩し、MFボバン・ニコロフ(レッチェ)のスルーパスに抜け出したFWゴラン・パンデフ(ジェノア)が華麗なループシュートを流し込んだが、惜しくもオフサイド。ウクライナは同43分、MFミコラ・シャパレンコ(ディナモ・キエフ)がエリア内でDFダルコ・ベルコフスキ(リエカ)に倒されたかと思われたが、シミュレーションの判定が下されて反対に警告を受けた。

 ウクライナの2点リードで迎えた後半は北マケドニアが早々に決定機。パンデフからの短いパスを受けたMFアリヤン・アデミ(ディナモ・ザグレブ)がゴール前まで飛び出してシュートを放った。だが、ニアポスト脇を狙ったキックはGKヘオリー・ブシュチャン(ディナモ・キエフ)のスーパーセーブに遭った。

 それでも後半10分、北マケドニアが1点を返した。FWアレクサンダル・トライコフスキ(マジョルカ)の強烈なミドルシュートはまたしてもブシュチャンに阻まれ、クロスバーに当たって跳ね返ったが、こぼれ球に反応したパンデフがカラバエフに倒されてPKを獲得。DFエズジャン・アリオスキ(リーズ)のキックは一度はブシュチャンにセーブされるも、跳ね返りのボールをアリオスキがボレーで突き刺した。

 一方のウクライナは後半36分、敵陣右サイド深くでFKを獲得すると、マリノフスキーのキックが壁の中で顔面をかばったFWダニエル・アブラモフスキ(カイセリスポル)の腕に直撃。VARが介入し、オンフィールドレビューが行われた結果、PKを獲得した。ところが、マリノフスキーのキックはGKストール・ディミトリエフスキ(ラージョ)がセーブ。土壇場のダメ押しゴールとはならなかった。

 もっとも試合はそのままタイムアップを迎え、ウクライナが勝利。レジェンドのアンドリー・シェフチェンコ監督の下、通算3回目の出場で初のグループリーグ突破に向けて一歩前進した。一方、初出場の北マケドニアは2連敗となった。

 最終節ではウクライナがオーストリア、北マケドニアがオランダと対戦する。

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