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悩み抜いた18人の選考…朝の散歩で決断、高倉監督「今朝まで最後の1ピース、2ピースは悩んだ」

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東京五輪の登録メンバー18人を発表した高倉麻子監督

 最終的に18人のメンバーを決めたのは今朝になってからだった。日本サッカー協会(JFA)は18日、東京五輪に臨む日本女子代表(なでしこジャパン)メンバー18人を発表。会見で18人の名前を読み上げた高倉麻子監督は「今朝まで最後の1ピース、2ピースのところは正直悩んだ。朝も1時間半ほど近所を散歩して、最後はこのメンバーでいこうと決心を固めた」と、決断に至るまでの葛藤を明かした。

「選手のパフォーマンスやコンディション、もちろん心の中の様子は全部は見えないが、私なりに選手の思いなどを観察してきた。チームを作るうえで総合的、複合的に考える一方、特異性、特殊性を考えると矛盾も出る。こちらが良ければこちらが立たないではないが、ゲームの中でも起こるような混沌の中で、だれを選んでいけば、今、日本の女子サッカーが持ち得るベストなチームを作れるか。心を込めて選んだ」

 その言葉からも熟慮に熟慮を重ねた様子がうかがえる。W杯の登録メンバー23人よりも5人少ない18人。「その部分は本当に違った。絞り込んでいく作業は大変だったし、悩んだ。たくさんの素晴らしい選手がいたので、そういう点でも絞り込んでいくのは難しい作業だった」と率直に話した。

「昨日は悶々としていた。『よく眠れたか』とも聞かれたけど、寝るのは早かった。でも、目が覚めるのも早かったので、近所の公園を1時間半ぐらい散歩して、思いを巡らせながら、散歩が終わるころにはこうしようという気持ちが固まった」

 悩み抜いた末に発表した18人。「今朝、決断して、東京五輪という素晴らしい舞台に向かう覚悟は決まった」。どこか晴れやかな表情も見せた指揮官は「2011年(女子W杯優勝)、12年(ロンドン五輪銀メダル)、15年(女子W杯準優勝)と世界のトップトップで結果を出してきた、本当に素晴らしい奇跡のチームに追いつき、そこを追い越せるように、全員で一つになって戦っていきたい」と決意を述べた。

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