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デビュー直後の2選手抜擢! “ユース世界一”経験者もズラリ! 高倉監督「なでしこの大きな力」

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MF塩越柚歩(浦和レッズレディース)、MF北村菜々美(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

 18日、東京五輪に臨む日本女子代表(なでしこジャパン)メンバー18人が発表され、2021年に入ってなでしこデビューを果たしたMF北村菜々美(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、MF塩越柚歩(浦和レッズレディース)が滑り込みでのメンバー入りを果たした。

 1999年生まれの北村は今年4月に仙台で行われた国際親善試合・パラグアイ戦でデビュー。これまで国際Aマッチ3試合に出場している。また1997年生まれの塩越は直近の国際試合となった今年6月のウクライナ戦で初出場。さっそく2ゴールを挙げる大活躍を遂げ、最後の最後で猛アピールを見せていた。

 高倉麻子監督は18日のメンバー発表会見で報道陣に理由を問われ、「一つではないので、なかなか説明をしにくいが、シンプルにパフォーマンスが良いという一言に尽きる」と説明。その上で「二人とも一つのポジションだけでなく、得意なプレーだけということでなく、どのポジションでもチーム戦術を理解した中で、自分自身を発揮できる強さを感じたので選んだ」と述べた。

 その他、ユース年代の女子W杯優勝経験を持つ2000年生まれのMF遠藤純(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、1999年生まれのDF宝田沙織(ワシントン・スピリット)ら有望株も次々と選出。高倉監督の下でU-17女子W杯を制した1997年生まれのMF長谷川唯(ミラン)、MF杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)らが中心を担うなど、25歳以下が11人を占める若い陣容で五輪に挑む形となった。

「東京五輪という世界大会、ましてや東京で行われる重圧の中で、選手にどんなことが起き、選手がどんなことを思い、マイナスの要素もたくさんあると思うが、その時にどれだけ強く地に足をつけて立って前に進もうとするかが、全ての前提だと思う。チャレンジし続けること、強気で進むことは選手に求めたいし、私自身もそうありたいと強く思っている」。

 そう意気込みを述べた指揮官は2011年の女子W杯優勝メンバーがDF熊谷紗希(バイエルン)、FW岩渕真奈(アーセナル)の2人のみとなったことにも不安は見せず。「若い選手の台頭はなでしこの大きな力になった。若い選手は多くがU-17W杯、U-20W杯で世界一になった経験を持っている。もちろんフル代表の戦いは全く違う次元のもので、ましてや東京で戦う五輪ということでどれだけのプレッシャーがかかるかは想像の範囲を超えるが、選手が世界と戦った経験という意味では、育成年代から含めればあるので物怖じするとは思えない。世界でA代表で戦ってきた選手が少ないが、そういったことも若い選手に伝えながら、みんなで経験の部分でのマイナスは補っていけると考えている」と力強く語った。

■なでしこジャパン世界一経験者
▽2011年女子ワールドカップ
DF熊谷紗希(バイエルン)
FW岩渕真奈(アーセナル)

▽2014年U-17女子ワールドカップ
DF宮川麻都(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
DF南萌華(三菱重工浦和レッズレディース)
MF長谷川唯(ミラン)
MF杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)

▽2018年U-20女子ワールドカップ
DF宮川麻都(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
DF南萌華(三菱重工浦和レッズレディース)
DF宝田沙織(ワシントン・スピリット)※当時はFW
MF北村菜々美(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
MF遠藤純(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

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