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師弟同士の“0トップ”対決、制したのは札幌!! 得点源ロペス不在もMF金子が前半2ゴール

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MF金子拓郎が2ゴール

[6.19 J1第18節 札幌2-0大分 札幌厚別]

 J1リーグは19日、国際Aマッチウィークによる中断期間が明けて第18節を行い、北海道コンサドーレ札幌大分トリニータを2-0で破った。

 札幌のペトロヴィッチ監督と大分の片野坂知宏監督は、2010年からの2年間、サンフレッチェ広島でともに戦っていた師弟関係。旧知の対決は登録メンバー表から早くも駆け引きが始まり、札幌が3-7-0、大分が5-5-0と、ともにFW登録の選手を置かない“0トップ”の陣容が並んだ。

 注目の最前線は札幌がMF荒野拓馬。今季12ゴールで得点ランキングトップを走るFWアンデルソン・ロペスが移籍交渉のためチームを離脱しており、新布陣にトライした。一方の大分はサイドを主戦場とするMF井上健太が最前線起用。中断期間前に好調が続いていたFW長沢駿はベンチに控えた。

 試合は序盤から札幌がボールを握り、大分をハーフコートに押し込む一方的な展開。すると前半10分、さっそく試合が動いた。DF福森晃斗のロングフィードをMF金子拓郎が巧みなトラップで収めると、対応したDF三竿雄斗を振り切ってシュート。落ち着いたキックでゴール右隅に流し込んだ。

 さらに札幌は前半13分、左サイドのハーフウェーライン付近でパスを受けたMFチャナティップが果敢なドリブル突破でMF小林裕紀、DFエンリケ・トレヴィザンを次々にかわしてゴール前に切り込み、右足を一閃。このシュートは惜しくも右に外れたが、またしても惜しいシーンを作り出した。

 そして前半21分、札幌はMF青木亮太とDF宮澤裕樹の連係で左サイドを崩し、DF田中駿汰がペナルティエリア内左を攻略すると、後ろ向きのパスをMFチャナティップがさらに後方に送る。これに反応したのはまたしても金子。相手のプレスバックをワンタッチでかわし、今度は利き足の左足でゴール右隅を撃ち抜いた。

 札幌は前半37分にも、右サイドに抜け出したMF駒井善成のグラウンダークロスに反応したチャナティップがネットに流し込むも、駒井の時点でオフサイドがあったとして副審がフラッグアップ。3点目とはならなかったが、そのままハーフタイムを迎え、対照的な前半が終わった。

 大分は後半開始時、バックパスのミスなどで終始精彩を欠いたMF高畑奎汰に代わってFW藤本一輝を投入。天皇杯のホンダロック戦に続いてウイングバック起用となった。もっとも、それでも札幌の優位は変わらない。同12分、福森の右コーナーキックから宮澤が惜しいヘディングシュートを放った。

 大分は後半15分、DF羽田健人に代わって長沢を投入。すると徐々に持ち直し、同41分には右サイドに移っていた井上のクロスから長沢がヘディングシュートを狙った。だが、これはクロスバーに直撃。最後はFWドウグラス・オリヴェイラのシュートをDF坂圭祐がなんとか阻んだ大分だったが、そのままタイムアップを迎えた。

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