[6.19 EURO F組第2節 ハンガリー1-1フランス ブダペスト]

　欧州選手権(EURO2020)のグループF第2節で、フランス代表とハンガリー代表は1-1で引き分けた。23日の第3戦でハンガリーはドイツ、フランスはポルトガルと対戦する。

　戦前から死の組と注目されたグループF。その中でも優勝候補の呼び声高いフランスは、初戦でドイツを1-0で撃破し、白星発進を決めた。一方のハンガリーは初戦でポルトガルに0-3で完敗。フランス戦も難しい試合になることは予想されるが、意地を見せることができるか。

　予想通りフランスが序盤から攻勢を仕掛けた。しかし前半17分のDFリュカ・ディーニュの左クロスを合わせたFWキリアン・ムバッペのヘッドもわずかに枠右に外れる。同30分にはFWアントワーヌ・グリーズマンのロングパスからムバッペが落としたボールにFWカリム・ベンゼマが詰めるが、シュートは上手くミートせずに右に外れた。

　すると0-0で折り返すかと思われた前半アディショナルタイム2分、なんとハンガリーがワンチャンスをものにすることになる。MFアーダーム・ナジのサイドチェンジからDFアッティア・フィオラがFWロランド・サライとのワンツーで勢いよくゴール前に侵入。名手ウーゴ・ロリスのニアを抜くシュートでゴールネットを揺らし、前半を1点リードで折り返すことに成功した。

　ただここで負けるわけにはいかないフランスは後半12分に中盤のアドリアン・ラビオに代えてFWウスマン・デンベレを投入。すると直後にデンベレが狙ったシュートが右ポストを叩くなど、得点の匂いはさらに濃くなる。そして同21分、GKロリスのロングフィードでエリア内に入ったムバッペがクロス。DFに当たってこぼれたが、グリーズマンが豪快に蹴り込んで試合を振り出しに戻す。

　しかしその後も攻め続けたフランスだが、勝ち越し点を奪うことは出来ない。結果、1-1で終了。敗れはしなかったが、ハンガリー相手に勝ち点1を獲得するにとどまった。

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