beacon

ターンオーバーでも盤石の強さ! あの男が復活したイタリア、10人ウェールズ撃破で3連勝&首位通過

このエントリーをはてなブックマークに追加

イタリアが1-0でウェールズを下して3連勝

[6.20 EURO A組第3節 イタリア1-0ウェールズ ローマ]

 欧州選手権(EURO2020)のグループA第3節が20日に開催され、イタリア代表ウェールズ代表に1-0で勝利した。3連勝を飾り、1位での決勝トーナメント進出が決定。2018年から続く連続無敗記録は30試合に伸びた。ウェールズは敗れたものの、他会場の結果で2位通過となっている。

 トルコ代表、スイス代表をいずれも3-0で破り、大会一番乗りでグループリーグ突破を決めていたイタリアは、前節から先発メンバー8人をチェンジ。大会前の怪我で過去2試合を欠場していたMFマルコ・ベッラッティ(パリSG)が復帰を果たしたほか、前節に負傷交代したDFジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)に代わり、3戦連続スタメンのDFレオナルド・ボヌッチ(ユベントス)がキャプテンマークを巻いた。

 対するウェールズは前節から3人の先発メンバーを変更。最初の2試合は4バックだったが、4-3-3のイタリアに対し、主将FWガレス・ベイル(トッテナム)が右ウイングに入る3-4-3でスタートした。

 開幕2連勝(勝ち点6)の首位イタリアは引き分け以上で1位通過、1勝1分(勝ち点4)の2位ウェールズもドロー以上で突破が決まることもあり、開始からこう着した展開が続く。

 徐々に動きが出てきた中で前半24分、イタリアの中央でのパスワークからPA内右に流れたFWアンドレア・ベロッティ(トリノ)が右足でシュート性のボールを蹴り込むが、味方には合わずにゴール左外へ。同27分には両チームを通じて最初となるウェールズの左CKから、ニアのDFクリス・グンター(チャールトン・アスレティック)がヘディングシュート。しかし、わずかにゴール左上へ外れた。

 その後はイタリアがウェールズを押し込んでいく。前半29分、左サイドからDFアレッサンドロ・バストーニ(インテル)がクロスを送り、ファーで受けたFWフェデリコ・キエーザ(ユベントス)が至近距離で右足を振り抜くが、シュートはDFに当たって左ポストの外側を通過する。

 それでもイタリアは前半39分に均衡を破った。右サイドでベッラッティがFKを獲得し、自らキッカーを担当。右足で低いクロスを供給すると、ニアのMFマッテオ・ペッシーナ(アタランタ)が右足で合わせ、ゴール左に流し込んだ。

 リードして前半を終えたイタリアは先の戦いを見据えてボヌッチを休ませ、ハーフタイム明けからDFフランチェスコ・アチェルビ(ラツィオ)を投入。キャプテンマークはベッラッティに託された。

 イタリアはプレーの強度を落とすことなく前からボールを追いかけ、ウェールズに主導権を渡さない。後半8分には敵陣右寄りのFKからキッカーのFWフェデリコ・ベルナルデスキ(ユベントス)が左足で低い弾道のシュート。しかし、左ポストに嫌われる。

 一方のウェールズは、後半9分にDFと入れ替わったFWアーロン・ラムジー(ユベントス)がGKジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)と1対1の絶好機を迎えるが、帰陣した相手の対応で得点にはつながらない。すると同10分、DFイーサン・アンパドゥ(チェルシー)が球際の争いでベルナルデスキの足を踏んでしまい、レッドカードを受ける。数的不利に陥ったウェールズは4-4-1にシステム変更した。

 後半30分にはラムジーの後方からのFKをPA内左の味方が頭で折り返し、ファーでフリーとなったベイルが左足のボレーシュートを放つも、枠を捉えられない。イタリアは追加点こそ奪えなかったが、終盤にGKドンナルンマとGKサルバトーレ・シリグ(トリノ)を交代するなど余裕も見せ、1-0で逃げ切った。

●EURO2020特集

TOP