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財政難バルセロナ、ゴールドマンから約690億円の融資を受けることに…ソシオ総会で可決

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 バルセロナは20日にソシオ(クラブ会員)総会を開き、米投資銀行ゴールドマン・サックスから融資を受けることを決定した。

 極度の財政難に陥るバルセロナは、ジョアン・ラポルタ会長率いる理事会が状況を好転させるためにゴールドマン・サックスから5億2500万ユーロ(約690億円)の融資を受けることをソシオに提案。投票によって承認を受けている。

 バルセロナのエドゥアルド・ロメウ財政副会長はこの投票前に、融資を受ける必要について次のように説明していた。

「私たちの総負債は2018年6月が1億5900万ユーロだったが、2021年3月に6億7300万ユーロとなった。そしてCOVIDの衝撃により、6億7300万ユーロは10億4100万ユーロまで膨れ上がっている」

「私たちは様々なオペレーションを実行すべく、5億2500万ユーロの融資を受けるための承認を求めたい。この融資は8月にゴールドマンによって行われることになる。利率は3%で返済期限が15年。融資の担保として考えているのは、未来のテレビ放映権となっている。理事会は、ゴールドマンの提案条件が最善と考えている」

 ロメウ財政副会長によると、バルセロナは移籍金7500万ユーロ、スポーツ面の人件費5700万ユーロ、IRPF(個人所得税)の負担2400万ユーロと、6〜7月の支払いのために8000万ユーロのつなぎ融資も必要としているとのことだ。

「私たちにはその1億6000万ユーロを支払う資金がなく、つなぎ融資が必要となっている」

 ロメウ財政副会長はその一方で、バルセロナの財政難は新型コロナウイルスのパンデミックだけが原因ではなく、ジョゼップ・マリア・バルトメウ氏が率いた前理事会の経営に由来しているとも主張している

「ただし、COVIDがすべてが悪かったわけではない。パンデミックの影響は大きいが、しかし唯一の問題ではなかった。クラブはその前から経営が傾いていた」

 なおバルセロナの2020-21シーズンの決算は、収入が8億5500万ユーロと予算における想定を18%下回り、9700万ユーロの損失を計上している。この決算は投票によって可決されたが、ソシオの代表選挙人の中には指笛を吹いたり、罵倒の言葉を口にする人もいた。

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