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[関東]法政大は川崎Fとの練習試合で守備に自信深める…田部井が「凄く刺激になった」選手とは

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“ツインズ対決”になった田部井涼(左)と田部井悠(右)

[6.20 関東大学L1部第10節 早稲田大1-0法政大 三ツ沢陸]

 その瞬間を待っていた。後半42分、早稲田大はFW田部井悠(4年=前橋育英高)を投入。法政大の主将MF田部井涼(4年=前橋育英高/横浜FC内定)はグータッチでピッチに迎え入れた。

 今年1月のアタリマエニカップでは実現していた双子対決だが、リーグ戦では4年目にして初。前橋育英高では全国制覇を経験し、大学で初めて別々の道を歩むことになった2人。「同じ背番号だったのでちょっとびっくりしたけど、入ってきたときは嬉しかった」。アディショナルタイムを含め、一緒にプレーしたのは5分強だったが、かけがえのない時間を楽しんだ。

 しかしチームは0-1で敗れた。「早稲田は悠もいることでライバル意識が強い。しっかり借りを返せるようにしたい」。首位はキープしたものの、今季2敗目。「押し込む時間が長かった中で押し込めなかった」と反省すると、「練習の中で切羽詰まった状況でやれていないんだなと改めて感じさせられた試合だった」と修正を誓った。

 敗れはしたが、今年のチーム力には自信を持っている。先週にはJ1を独走し、AFCチャンピオンズリーグに向けた調整をする川崎フロンターレと練習試合をする機会に恵まれた。そこでは守備面に改めて手ごたえを持つことができたという。

「Aチームは60分ほど“ガチメン”とやらせてもらって、0-1で負けてしまったんですが、ショートカウンターから何本かチャンスがあった。守備がものすごく良くて、通用すると感じました。フロンターレ相手にやれたというのは、まだまだ高められるけど、自信になりました」

 日本屈指の選手と対峙することでも大きな学びを得た。「田中碧選手は目標にしている選手。いざやってみると、ターンが上手かったですし、前を向くゾーンが広いなと感じました。多少マークがきつくてもスッと前を向ける。そういうところはまだまだ足りないなと思ったし、目の前で見れたので凄く刺激になりました」。

 まもなくリーグ戦は折り返し。後期リーグが始まるまでの中断期間に総理大臣杯予選となるアミノバイタルカップ、8月末には総理大臣杯と重要な試合が続いていくことになる。「最近はこっちに転ぶようなゲームを落とすという試合が増えてきている」と話した田部井は、「満足することなく突き詰めていかないと、目標の全タイトル制覇には届かないなと思っています」と気を引き締めた。

●第95回関東大学L特集

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