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オランダが3連勝で決勝Tへ! ターンオーバーせずデパイ先制弾&ワイナルドゥム2発

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MFジョルジニオ・ワイナルドゥム(パリSG)が2ゴール

[6.21 EURO2020 C組 オランダ3-0北マケドニア アムステルダム]

 欧州選手権(EURO2020)は21日、グループリーグ第3節を行い、C組のオランダが北マケドニアを3-0で下した。ここまで2連勝で、すでに首位での決勝トーナメント進出は決まっていたが、大幅なターンオーバーは行わず、FWメンフィス・デパイ(バルセロナ)の先制点とMFジョルジニオ・ワイナルドゥム(パリSG)の2ゴールで圧勝。3連勝での突破を果たした。

 立ち上がりから両チームともに背後を突き合う展開となり、最初の決定機は最下位での敗退が決まっていた北マケドニア。前半10分、DFステファン・リストフスキ(ディナモ・ザグレブ)の縦パスをFWゴラン・パンデフ(ジェノア)がワンタッチでそらすと、FWイバン・トリチコフスキ(AEKラルナカ)が抜け出し、そのままトリチコフスキがネットに流し込んだが、オフサイドがあったとしてゴールは認められなかった。

 さらに前半22分、北マケドニアはトリチコフスキの縦パスをパンデフがサイドに流れながらトリッキーな形で落とし、FWアレクサンダル・トライコフスキ(マジョルカ)が強烈なシュート。だが、これも右ポストに阻まれ、決定的なシーンを実らせることができない。

 すると前半24分、オランダが先手を取った。DFダレイ・ブリント(アヤックス)のボール奪取からロングカウンターをスタートさせ、大会初先発を果たしたFWドニエル・マレン(PSV)が中央突破を見せると、サイドに流れながらデパイとパス交換しながら局面を打開。最後は右に開いたマレンの折り返しをデパイが決めた。

 オランダは前半30分にも左サイドに開いたマレンのパスからゴール前でチャンスをつくり、右サイドから走り込んできたDFデンゼル・ダンフリース(PSV)がシュート。だが、これはGKストール・ディミトリエフスキ(ラージョ)に阻まれ、1点のリードでハーフタイムを迎えた。

 それでも後半は4-3-3にしたオランダが一気にたたみかけた。5分、セットプレーからDFマタイス・デ・リフト(ユベントス)のヘディングシュートはトリチコフスキのゴールカバーに阻まれたが、6分には左サイドに抜け出したデパイの折り返しにワイナルドゥムが合わせて2点目。さらに13分にもMFフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)を起点とした崩しでデパイが左を突破し、シュートはGKに阻まれたが、跳ね返りを再びワイナルドゥムが決めた。

 後半開始からシステム変更とともにFWステフェン・ベルハイス(フェイエノールト)とMFユリエン・ティンバー(アヤックス)に出番を与えていたオランダは後半21分、マレンとデパイに代えてFWルーク・デ・ヨング(セビージャ)とMFクインシー・プロメス(PSV)を投入。これまで出場機会の少なかった選手を起用し、決勝トーナメントに向けて選手層の拡大を図る。

 一方の北マケドニアは同24分、パンデフに代えてMFティホミル・コスタディノフ(ルゾンベロク)を投入。37歳のパンデフはこの大会が北マケドニア代表での最終戦。ベンチに下がるレジェンドに向け、北マケドニアの選手たちはベンチの前に花道をつくった。

 そんな北マケドニアは後半28分、左サイドのDFエズジャン・アリオスキ(リーズ)を起点に前進し、MFエニス・バルディ(レバンテ)のスルーパスにMFダルコ・チュルリノフ(シュツットガルト)が抜け出すと、GKとの1対1を制してゴールに流し込む。だが、これもオフサイド。試合はそのままタイムアップを迎え、初出場の北マケドニアは3連敗で大会を去ることになった。

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