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U-24日本代表東京五輪メンバー発表 森保一監督・反町康治技術委員長会見要旨

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反町康治技術委員長と森保一監督

 日本サッカー協会(JFA)は22日、東京五輪の男子サッカー競技を戦うU-24日本代表メンバーを発表した。メンバー発表会見では森保一監督、反町康治技術委員長が質疑に答えた。要旨は以下のとおり。

反町康治技術委員長
「冒頭の映像にあったように、ここまで来るのに長い道のりがあったと感じている。Jリーグの各クラブ、海外の所属クラブの協力があったからこそ、ここまで来れたと思う。この場で感謝申し上げたいと思う。ありがとうございます。私の長い話よりもメンバーを早く知りたいと思うので、選ばれたメンバーが日本のサッカー、五輪男子サッカー部門の歴史を作り上げるチームと確信している。ぜひとも皆さん、応援して頂きたいと思う」

森保一監督
「メンバー発表の前にいくつか話をさせて頂きたい。冒頭の映像にあったように、東京五輪を目指した五輪世代の選手たち、多くの選手たちが最大限努力を重ねてきてくれた。チームに関わってくれた、五輪を目指してくれたすべての選手に、まずは感謝したい。ありがとうございます。できることであれば、すべての選手をメンバーに選び、五輪に参加させたいと思っているが、五輪メンバー18人という限られたメンバーでチームを編成しなければならない。本来ならば、選ばれてもおかしくない選手たちをメンバー外にして戦わなければいけない、メンバーを考えないといけないというということにおいては、非常にメンバー選考は難しい作業だった。しかし、我々は東京五輪で金メダルという目標を掲げている。金メダルを獲得するために、現時点でのベストなメンバーを選び、東京五輪に臨みたい。五輪に選ばれた選手には、これまで戦ってきた仲間たちの思いを胸に刻み、全力で戦ってほしいと思うし、日本のために全力で力を出し切ってほしいと思う。我々の活動には多くの方が道をつなげてくれている。普及、育成から選手たちを育ててきてくれ、今回の五輪チームにつなげてきていただいている。普及、育成から選手の育成に携わってくれた指導者の皆さん、保護者の皆さん、環境づくりをしてくれたすべての皆さんに感謝を申しあげたいと思う。17年12月から本格的にチームの活動をしているが、多くの方々が我々の活動の環境づくりをして下さり、支えて下さったおかげで、我々は今ここに東京五輪に向かうチームを発表することができている。支えてくれたすべての皆さんのおかげでチームの成長、そして選手の成長があり、東京五輪に向かうことができている。これまで支えて下さったすべての方々に感謝を申し上げたい。ありがとうございます。そして、今の世の中を考えたとき、コロナ禍で東京五輪の開催の賛否の議論がされている中、戦うということ。私自身、認識して大会に臨みたいと思っている。五輪で戦うということ、日本を背負って戦うということをしっかり意義を考えて、これからも残された期間、最善の準備をしてベストを尽くしていきたいと思っている。五輪では結果を持って、勝利を持って、応援してくれているサポーターの皆さん、国民の皆さんに喜んでいただくということ、我々の戦いを通して、選手の頑張りを通して、見て下さっている方々に元気や勇気を届ける。コロナ禍で大変な思いをして、日常生活を送っている方々に我々の戦いをもって、励ましのエールとなるメッセージを送りたいと思っている」

メンバー発表

(代表質問)

――18人のメンバーを発表した今の心境は。
森保「選手たちが東京五輪を目指し、日本のために戦う、そして、結果を出して日本サッカーの価値を上げる。日本の国民の皆さんに喜んでもらいたい気持ちで努力してくれていたのを近くで見てきているので、その選手たちが東京五輪に向けてメンバーに選ばれたことで、ここから良い準備をしてもらい、思い切ってトライしてほしいと思っている。同時に、選ぶことができたのは、チーム編成上、18人のメンバープラスバックアップメンバー4名ということで発表させてもらったが、多くの選手たちが東京五輪を目指して全力で頑張ってきてくれた。その選手たちの頑張りや夢を叶えてあげられなかったのは、一人の指導者として申し訳ない思いでいる。東京五輪は人生を賭けられる大きな大会だと思っているが、ここがゴールではないと思うので、今回、選ばれなかった選手たちにはさらに上を目指して戦い、成長してほしい。私も指導者である限り、すべての選手たちの成長をこれからも見守っていきたい」

――18人を選んだタイミングは。
森保「スタッフミーティングを重ね、昨日のスタッフミーティングでだいたいのところは決めた。しかし、発表させてもらうまでは、決まっても、決まっていないという思いを持って、スタッフとともに今日の朝もメンバー編成については考えながら、先ほど発表させてもらった」

――選考のポイント。重要視した要素は。
森保「まずは個で局面を打開できる、守れるという個の強さを持っている選手たちであるということ。プラス個の強さを持ち、チームのために走って戦える、仲間のために走って戦える選手を選ばせてもらった。他の理由としては、スペシャルなものもありながら、東京五輪では、過密日程、酷暑の中、戦うことが予想される。その中で、複数のポジションをこなせる選手たちを選ばせてもらった」

――最も悩んだポジションは。
森保「すべてのポジションで悩みました。悩んだのは私一人ではなく、選手たちとともに活動を続けてくれたスタッフ全員で悩み抜いてメンバーを決めた」

――6月の3試合でメンバーをつかんだ選手はいるのか。
森保「6月の3試合だけでメンバーをつかんだという選手はいないが、大きなアピールになったことは間違いない。我々は17年12月から活動している。事前のメンバー選考から、いろんな情報を収集しながら、現在まで活動を重ねて、このメンバー発表となっている。選手たちの現在の力ももちろんだが、どういう成長曲線を描いて、ここまで来たかということを、月日を重ねてきたかということを考えながらメンバー選考につなげている」

――五輪が1年延期になったことで入ったメンバーもいると思うが、特に三笘選手は昨シーズンのJリーグで活躍した。彼に期待することは。
森保「去年、20年に本来の日程で行われている東京五輪であるならば、今のメンバーとは違ったメンバーになっていると思っている。現時点でベストなメンバーということで、この東京五輪のメンバーを選ばせてもらっているし、3か月後、6か月後、1年後となれば、また変わったものになるということは考えられる。三笘に対しての期待だが、個で局面を突破できるスペシャルなものを持っている選手だと思うので、東京五輪の舞台でも個で局面で突破すること、攻守でチームに貢献してもらい、見て下さっている方、応援してくれる方に勝利を届けられるようなプレーをしてほしい」

――反町技術委員長に。日本のコンセプト、スタイルを改めて。
反町「ワンチームツーカテゴリという形で昨年から特に意識してやってきたものだから、誰が出ても今後の日本のために貢献できる力があると思っている。ただ、昨年も含め、コロナの影響で、国際経験を積むことが難しい状況だったので、凝縮された五輪という大会だけど、良い経験を通して、最終的にはW杯の最終予選が9月から始まるが、そこに貢献できるような選手がたくさん出てくることを望んでいるし、そうでなければいけないと思っている」

――大会に向けての決意、目標を。
森保「残された期間、最善の準備をして、選手たちが持っているものをすべて出し切れるように、チームでも出し切れるように最善の準備をしながら、目標である金メダルを獲得できるように全力を尽くしたい」

(質疑応答)

――17年12月から指導してきて、選手たちの成長をどう感じているか。
森保「選手たちは常に上を目指し成長してくれていると思っている。17年のタイの遠征で見た選手たち、その後のアジア選手権で見た選手たちと今を比べると、皆、たくましく、自分のスペシャルなものを磨きながら、どんな環境の中でも力を出し切れる選手に成長してくれている」

――選外となった選手たちにどんなエールを送りたいか。
森保「選べなかった選手も東京五輪を目指してくれていた選手はたくさんいたと思う。東京五輪を目指したすべての選手たちに、まずは東京五輪チームの監督として、感謝を伝えたい。選ばれた選手たちには選ばれなかった選手たちの思いを胸に刻み、思い切って戦ってほしい。指導者としては、東京五輪にメンバーとして選ばれなかったことが終わりではなく、選ばれたからと言ってゴールではないと伝えたい。その先のA代表や所属チームで、もっともっと存在感、輝きを増し、突き抜けていくことが選手としてやってもらいたいと思う。今の私の役割として、東京五輪チームの監督と、A代表の監督を兼任している。今回、選ばれなかった選手も含め、これからの成長を見続けて、力を示してくれた選手にはA代表の道も開けるように、しっかり選手の情報を見ていきたい」

――海外組が9人と、これまでの五輪チームに比べると増えたが。
反町「1年後ろ倒しになったことも少なからずは、海外組が増えたというのもあるかもしれない。逆にオーバーエイジでは、一人海外から帰ってきた選手もいる。皆、野心を持って海外で挑戦したいという選手が、若手に増えてきたのは嬉しく思っている。同時に、経験値を日本サッカーのために頑張っていただくと、いう意味でも嬉しく思っている。冒頭にも触れたが、五輪は特殊な大会で、欧州のカレンダーから言うと、だいたいが休みに入って、次のシーズンに向けての準備期間に行う大会でもある。それを踏まえると、海外のクラブとの折衝は難しい折衝になる。そうした中で、協会としては海外に拠点を置いて、そこを窓口として、各クラブに事前に、こういう話があったら、よろしくお願いしますというレターを送った上で、ちゃんとしたレターを返してもらっている。我々の努力が、少なからず、海外組が多くなっても、我々の意図するチーム作りをすることができると思っている。拠点で、足しげく通い、頭を下げにいくところに感謝したい。同時に、森保監督が何度も触れているように、それに対する答えはピッチの中で出さないといけない。それが最終的には、金メダルにつながると信じて疑わないし、我々としてはそれを期待している。海外組だから、国内組だからというのはまったく関係ない。これを機に、国際経験をたくさんして成長してもらうことを期待しているし、成長と同時に金メダルという結果を追い求めてやっていきたいと思っている」

森保「選手の努力があって、選手たちが自分の力を伸ばして、世界のサッカー大国に認められて、海外でプレーできる選手が多くなったというレベルアップがあると思う。同時に、選手の育成に携わった指導者のレベルアップがあったからこそ、選手たちが国内で、世界と戦える、世界に認められる選手が育ち、海外でプレーできる選手が増えたということではないかと思う。選手のレベルアップとともに、日本の指導者のレベルアップがあったからこそだと、現状を見て思っている。反町技術委員長が話したように、海外組が多くなった中で、五輪の招集、チーム編成は非常に難しい状況だということは、過去の大会でも起こっていることが、今回JFAがヨーロッパに拠点を置いて、国際委員の方々が欧州でクラブと交渉を重ねてくれて、調整してくれたおかげで、海外組をスムーズに招集でき、チーム編成ができた。ピッチ内だけのレベルアップだけでなく、ピッチを支えてくれている部分での環境のレベルアップが大きいと思う」

――6月シリーズでオーバーエイジが入ったが、選考する上で変化はあったか。
森保「オーバーエイジがDFラインや中盤に入ってくれることで、ゲームがより安定して戦えるようになったということは、試合の映像を通しても確認できたし、想像していたことがスムーズにピッチ内で表現されていたと思う。しかし、まだまだ、東京五輪で結果を出すためにはお互いの良さをさらに引き出せるように、チームとして戦術的なことを100パーセント発揮できるように、準備期間で整えていかないといけない。選手を見る目とチームのこれまでとこれからの強化の進め方は変わったものはない」

――バックアップの瀬古選手と町田選手をサブに入れたいが、攻撃の選手を一枚多く入れた選考だったのでは。5枚交代との絡みもあっての決断か。
森保「これまでの活動を踏まえ、東京五輪を戦う上で、過密日程、酷暑の中の戦いで、我々は結果を出すためにどういうメンバーを編成したらいいかということで、チーム編成をしている。ここにはポジションがGK、DF、MF、FWと書かれているが、GKは特殊なポジションかなと思うが、DFからFWに関しては多くの選手たちに、複数のポジションをこなしてもらいながら戦いを乗り切り、結果を出したいと思っているので、ポジション的に選んだというところは大きな理由ではない。これまでの活動を踏まえて、DFである町田であり、瀬古でありは、18名の中に入っていてもおかしくない選手だということ。林にしても、鈴木彩艶にしても同じ理由で選ばせてもらっている」

反町「バックアップについて説明させていただきたい。18名プラス4名のバックアップという形になるが、事前合宿の集合時から一緒に参加して頂き、グループチームが終わるまで、最後まで一緒に活動することになる。当然、決勝まで行ったら、もちろんそれが一番望ましい。事前の親善試合、ホンジュラス戦とスペイン戦には4名も試合に出場することは可能。たとえば、本大会に入っても、準決勝でAが怪我をして、決勝に出ることができないとなった場合は、そこのバックアップから1人追加で入って決勝を戦うことになる。勘違いされている方もいると思うので、あえてここで触れさせてもらったが、そういう形で捉えている。私としては18+4ではなく、22名の共同体だと思って活動していきたいと思う」

――反町技術委員長に。自国開催ということ、史上最強との呼び声が高いメンバー。最低でもメダル、ベスト4というノルマの設定は。
反町「我々、協会としては、W杯をベースに考えた場合、16以上、16の壁がきついから、それ以上を目指してやっている。五輪の場合は、ベスト16からスタートするので、グループリーグを勝ち上がるのは対戦相手見ても、厳しいというのは当然だと思う。ただ、五輪はそれが特長であり、私も経験の中にあるが、試合数を増やして、ホームの地でやれるメリットも十分に生かしてもらい、金メダルを目指すという言い方しか、ここでは言及できない。ノルマというものにとらわれずに、思い切りチャレンジして、上へ上へ進んでほしいと思っている」

――GKはJ1でポジションをつかんだ4人が候補だったが、最終的に2人を選んだ理由。
森保「すべてのポジションで長い議論になったが、GKもスタッフ全員で議論して意見をかわしながら決めた。最終的には、現在の所属チームにおいて、高いパフォーマンスを発揮していることで決めさせてもらった。今回18名のメンバーに選ばれなかった2人に関しても、所属チームではレギュラーだし、これからも彼らの成長は見続けながら、私自身の仕事を続けていきたいと思う。先ほども言ったように、現時点でのベストメンバーとして選ばせてもらっている」

――初戦の南アフリカ戦に向けてのプランは。
森保「選手たちを招集させてもらった後に、選手の状況を見て、トレーニングの強度を考えながら、初戦に向けてコンディションを上げられるようにしたい。スタートの時点から、我々は全員がそろって、同じコンディションの選手たちがそろって、活動をスタートできるわけではない。欧州で活動している選手はオフ明けでキャンプに入って来る。Jリーグで戦っている選手たちは、シーズン中の戦いを通して、五輪チームに合流してくる。今、ACLを戦っている選手たちは、7月12日の予定であれば、ホンジュラス戦あたりでチームに合流することでスケジュールが組まれている。一様に、全体をプラン通りにコンディション調整できるかというと難しいところもあると思う。選手たちの様子を見ながら、日々リフレッシュしてもらいながら、次の日に良い状態で向かっていけるように、五輪初戦・南アフリカ戦に向けて、選手たちが現時点でベストなコンディションで臨めるようにチームの活動を進めていきたい」

――反町技術委員長に。サポート体制で考えていることは。
反町「こういう状況下なので、新型コロナに感染しないように、十分配慮して、バブルの中で活動していきたい。何人かは、ワクチン接種をする形になっているし、実際に打っている方もいるので、それを踏まえて良い準備をしていきたい。フィジカルコーチで松本、矢野と2名の名前がある。本大会がスタートしたら中2日で高温多湿の状況下で試合をやらないといけない。これが五輪の特長だが。そうした場合にフィジカルコーチを2人おいているのは、コンディション調整がかなりカギになると考えての選出だと思ってもらえれば。たとえば欧州の選手や他の国の選手に比べると、この状況下に当然ながら慣れているので、ホームのアドバンテージをうまく生かしていければいいと感じている」

――金メダルに向けて視界は良好か。
反町「梅雨があければ良好になると思う」
森保「確実に前進できていると思う」

――反町技術委員長に。ヨーロッパのクラブと正式なレターのやり取りをしているようだが、海外組は初日から合流できて大会参加も問題ない状況か。リオ五輪の久保選手のようなケースはないという認識で問題ないか。
反町「そういう認識で発表している。ただ、サッカーの世界なので、何が起こるか分からないので、何とも言えないが、現段階では皆参加するという形で捉えている」

――ACL組のコンディションの把握。合流してから、どうチームに組み込んでいくのか。また、海外組が合宿に向けて、どう調整しているのか。
森保「ACLを集中開催で戦っていることは、心身ともにプレッシャーのかかった、疲労度の高い戦いをしていると思う。まずは、戦う過程で何が起こるか分からないので、選手たちのプレーの状況をしっかり把握したい。合流後は心身ともに疲労していると思うので、どの程度練習できるかは読めないところがあるが、まずはしっかりリカバー、リフレッシュしてもらいながら、東京五輪に向けて戦力になってくれればと考えている。また、海外組の現在のコンディション状況は、フィジカルコーチが選手たちにはコンタクトをとり、選手たちの状況を把握している。今は個々で自主トレをしているところで、その状況を聞きながら、招集して、チーム活動をスタートできるときに良い形でつないでいきたいと思う」

――昨日のスタッフミーティングの後に代えたメンバーやポジション、最後まで悩んだ部分は。
森保「昨日から今日に関して、変わったか変わらなかったかに関しては、お答えしなくてもいいですか。どこのポジションというよりも、朝、五輪のスタッフでA代表のスタッフも兼任して、五輪の選考については一緒に考えてきた仲間たちなので、朝来たときには皆スッキリ寝たような顔をしていなくて、これでいいのかというのは、すべてのスタッフが昨日の夜に考えてくれて、今朝顔を合わせて、いくつかの点については話をしました。具体的ではないが、決まっても決まっていないと皆が思っているし、決まっても変わることがあるというのは色んな状況下でも、これまでも経験してきたことなので、すべてのスタッフが昨日、だいたい決めた時点からもずっと考えてくれたということはお伝えできると思う」

――反町技術委員長に。オーバーエイジを含めてベストメンバーをそろえたと思う。北京五輪の経験を含めて、どのような工夫や交渉をしてきたのか。
反町「北京五輪のときは少し、事前の折衝、クラブとの交渉があまりうまくいかなかった。最後になってドタバタしたのはいなめなかったと思う。それを踏まえてという言い方かは分からないが、いい体制を作って、いい成績を生むことが、日本サッカーの歩みにつながるという考え方の下、ヨーロッパに拠点を置いた中で、オーバーエイジもうまくクラブと交渉した中で、こうしたチームを作り上げることができた。6月の活動でOAを入れて実戦を行ったことはあまりないと認識している。だから、我々は今の段階で一歩リードしていると勝手に思っている。それができたのも、クラブを始め、皆さんの協力があったからこそだと思うし、そこには改めて感謝を申し上げると同時に、それを結果で表すのが我々の集団である。オーバーエイジが入ったことの相乗の効果は、いろんなところで目にしているが、全然違うと感じている。ピッチ上だけでなく、ピッチの外でも、経験値が、酒井にしても、麻也にしても、航にしても、日本のサッカーに、オンではなくオフの状態でもプラスになることは、影響力があると思っているし、U-24世代には絶大な影響を及ぼすと思っているので、オンとオフの両方でプラスの作用が働いていることは間違いない。それを嬉しく思っているし、準備している側としても、リクエストに応えられるような形にできたのは、失敗から学んだ大きな前進だと思う」

――そうした技術委員会のサポートをどう感じたか。
森保「全面的に最大限サポートしてもらっていると思う。反町技術委員長をはじめ、技術委員会の皆さん、代表チームを支えてくれているすべての皆さんが、現場の意向を汲んで下さり、最大限のサポートをしてくれていることは、これまでも感じながら活動してきた。常に我々、現場スタッフは思い切ってチャレンジできる体制を作ってもらえている」

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