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伊ドラギ首相がロンドンでのEURO2020決勝開催に反対「感染が急速に拡大する場所では」

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ウェンブリー・スタジアム

 イタリアのマリオ・ドラギ首相が21日の記者会見において、ロンドンで開催予定のEURO(ユーロ)2020決勝に懸念を示した。イタリアメディア『スカイスポーツ』など複数メディアが伝えている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、1年遅れで今月11日にローマで幕を切ったEURO2020。今大会は、ヨーロッパの10カ国11都市で分散開催されているが、決勝および準決勝の3試合はすべて、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで予定されている。

 しかしイタリアのドラギ首相は、デルタ株が猛威振るうイギリスでの開催に懸念を示している。ドイツのアンゲラ・メルケル首相との会談後の記者会見において、決勝の開催地をローマのスタディオ・オリンピコに変更する案について問われると、「感染者数が急速に増加している場所で、決勝が開催されないように努めるつもりだ」とコメント。開催地の変更を働きかける構えであることを示した。

 ローマのビルジニア・ラッジ市長もこれを支持。「準備はできている。EURO2020開会式を成功させており、ローマとイタリアは大規模な国際大会を開催できる能力を示した」とツイッター上に綴り、ローマでの開催に意欲を見せた。

 一方のUEFAは「ウェンブリーで行われる決勝および準決勝の開催のために、イギリスサッカー連盟やイギリス当局と密な連携を行っている。試合の開催地変更の計画はない」と回答。開催地変更に否定的な考えを示した。また『ANSA』の報道によれば、イギリス政府も、ロンドンで「安全な状態」で試合を開催するためにUEFA(欧州サッカー連盟)と連携していく姿勢であるとみられる。

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