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「そっとしておいてあげて!」同じく心臓に問題抱えたブリント、エリクセン復帰を信じる

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 オランダ代表DFダレイ・ブリントは、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが再びピッチに立てる語っている。

 12日のEURO(ユーロ)2020のフィンランド戦に先発したエリクセンだが、前半終了間際にボールに関係のない所で突如倒れる。その後、メディカルチームが駆けつけて心肺蘇生を行い、一命はとりとめた。しかし検査の結果、植込み型除細動器(ICD)の着用を余儀なくされることに。そして、このままピッチに戻ることなく、キャリアに終止符を打つ可能性も囁かれている。

 そんな中、アヤックスでプレーする2年前に心筋炎を発病し、除細動器を装着するも復帰を果たしたブリントがコメント。現在オランダ代表としてEUROへ出場しているが、エリクセンについて「クリスティアンが芝の上に倒れた映像には衝撃を受けた」と話し、デンマーク代表の司令塔がまだキャリアを続けられると語っている。

「翌日にあったオランダの初戦でプレーするためには、大きなメンタルのハードルを乗り越えなければいけなかった。すべての感情が表に出てきた。あの試合でとても長い時間プレーできた自分自身のことを誇らしく思う。やり切ったけど、本当にハードだった」

「同じようなことが僕の身に起きたとき、全世界から『選手としてのキャリアは終わった。二度とプレーできない』と言われた。でも、今の僕を見てほしい。これこそ、僕が君たちみんなに『クリスティアンをそっとしておいて!』と言いたい理由だ」

 また、ブリントは自身の復帰に至った経緯を振り返った。

「医師とアヤックスのメディカルスタッフからゴーサインが出たとき、準備ができた、復帰できるという気持ちだった。再びトップレベルでプレーできない理由はなかった。最も大切なことは、気楽に構えていることだ。恐れはなかった。スカッドの一員になり、チームに復帰できる許可を得られたことが何よりもうれしかった」

「医師から再びプレーしても良いということを伝えられたとき、そこにはプレーするという緊張感と興奮しかなかった。恐怖による緊張感ではなかったよ」
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