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“試合中にユニ交換”のC・ロナウド&ベンゼマが揃って2ゴール!! ポルトガルvsフランスはドローでともに決勝Tへ

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FWカリム・ベンゼマとFWクリスティアーノ・ロナウド

[6.23 EURO F組第3節 ポルトガル2-2フランス ブダペスト]

 欧州選手権(EURO2020)は23日、グループリーグ第3節を行い、F組のフランスポルトガルは2-2で引き分けた。フランスはFWカリム・ベンゼマ(R・マドリー)、ポルトガルはFWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)の両エースがそれぞれ2ゴール。互いに勝ち点1を積み上げ、揃って決勝トーナメント進出を決めた。

 試合前の時点では、勝ち点4で首位のフランスと、勝ち点3で3位のポルトガル。フランスはすでに決勝トーナメント進出を決めており、ポルトガルも引き分け以上でグループリーグ突破が決まるという中、前回大会の決勝と同じカードの一戦は互いに相手の出方をうかがうような形で始まった。

 前半16分、最初の決定機はフランス。MFポール・ポグバ(マンチェスター・U)のスルーパスが最終ラインのギャップを突き、FWキリアン・ムバッペ(パリSG)が抜け出すと、ゴール正面やや左から右足で狙った。しかし、GKルイ・パトリシオ(ウォルバーハンプトン)が横っ飛びでセーブ。ポルトガルも同20分、DFラファエル・バラン(R・マドリー)のクリアミスを拾ったFWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)がボレーで放ったが、大きく枠を外れた。

 その後も固い展開が続くなか、ポルトガルが思わぬ形から先制のチャンスを得た。前半28分、MFジョアン・モウティーニョ(ウォルバーハンプトン)のFKをMFダニーロ・ペレイラ(パリSG)が頭で合わせると、直後にGKウーゴ・ロリス(トッテナム)のパンチングがダニーロの顔面に直撃。ポルトガルがPKを獲得した。キッカーはC・ロナウド。強烈なシュートを豪快に突き刺し、今大会得点ランキングトップの4ゴール目で先制点を奪った。

 両チームは引き続き拮抗した試合を続けていたが、前半45分、フランスがポグバの浮き球パスがペナルティエリア内に供給されると、ムバッペがDFネウソン・セメド(ウォルバーハンプトン)と交錯する形で転倒。主審はフランスにPKを与え、ポルトガルの選手たちの抗議を受けても覆らなかった。キッカーのベンゼマはゴール左にシュート。今大会初ゴールは2015年10月15日の国際親善試合アルメニア戦以来となる6年ぶりの代表復帰弾となった。

 1-1で迎えたハーフタイム、元チームメートのR・ロナウドとベンゼマは早くもユニフォームを交換しながらロッカールームへ。そして迎えた後半も、早々に試合が動いた。3分、右に開いたポグバが浮き球スルーパスを前線に送ると、抜け出したベンゼマがGKとの1対1を制してゴール。副審は一度フラッグアップしてオフサイドを示したが、VARの介入を経てゴールが認められ、フランスが勝ち越しに成功した。

 それでも後半13分、ポルトガルは左サイドを突破したC・ロナウドのクロスはDFジュール・クンデ(セビージャ)にブロックされたが、跳ね返りを拾ったC・ロナウドが再びクロス。これがラインアウトをアピールしていたクンデの腕に当たり、再びPKを獲得した。キッカーはまたもC・ロナウド。またしても落ち着いて左に沈め、ポルトガルが同点に追いついた。

 C・ロナウドは今大会5ゴール目で、EURO通算14ゴール目。またポルトガル代表通算得点を109ゴールとし、元イラン代表のFWアリ・ダエイ氏が持つ国別代表での最多ゴール記録に並んだ。

 フランスは後半23分、ポグバのミドルシュートが相手ゴールを襲うも、パトリシオがスーパーセーブ。さらに跳ね返りのボールをFWアントワーヌ・グリーズマン(バルセロナ)が右足で狙ったが、これもパトリシオに横っ飛びで阻まれた。その後は両チームともペースを落とし、最後はボールを回しつつそのままタイムアップ。他会場では同組のドイツとハンガリーも2-2で引き分け、フランスは首位、ポルトガルは3位でのグループリーグ突破が決まった。

 決勝トーナメント1回戦でフランスはスイスと、ポルトガルはベルギーと対戦する。

●EURO2020特集

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