[6.23 EURO F組第3節 ドイツ2-2ハンガリー ミュンヘン]

　欧州選手権(EURO2020)は23日、グループリーグ第3節を行った。ドイツ代表とハンガリー代表の対戦は、2-2でドロー。2度勝ち越しを許したドイツは終盤で追いつき、グループリーグ突破を決めた。

　“死の組”グループFは第2節を終えた時点で、首位フランス(勝ち点4)がグループリーグ突破が決定し、2位ドイツ(勝ち点3)、3位ポルトガル(勝ち点3)、4位ハンガリー(勝ち点1)と並ぶ。残り3チームはいずれも突破の可能性が残された状況で、最終節に臨んだ。

　ドイツとハンガリーの対戦では、ドイツは引き分け以上で、ハンガリーは勝利が絶対条件。緊迫した序盤で、先制したのはハンガリー。前半12分、右サイドのアーリークロスをFWアダム・サライが頭で合わせ、ゴールに突き刺した。

　ドイツは追いつくことができないまま、前半を0-1で折り返す。後半13分にはMFイルカイ・ギュンドアンに代えて、MFレオン・ゴレツカを投入。流れを変えると、同21分に待望の同点ゴールが入る。

　ドイツは中盤でFKを獲得。MFヨシュア・キミッヒが大きく蹴り出すと、PA内のファーサイドでDFマッツ・フンメルスが競り勝つ。相手GKペーテル・グラーチの飛び出した無人のゴール前で、FWカイ・ハバーツが冷静に頭で押し込み、ゴールネットを揺らした。

　ドイツは引き分けで突破が決定。1-1と追いつき、わずかに見えた光明だったが、一瞬の気の緩みで絶望に落とされる。

　後半23分、ハンガリーがキックオフで再開すると、後方からロングフィード。ドイツ最終ラインで浮いたボールをサライがワンタッチでゴール前に落とす。MFアンドラーシュ・シェーファーが捨て身で頭を突き出し、ゴールに流し込んだ。

　再び1-2と勝ち越しを許したドイツ。後半37分にはDFマティアス・ギンターとDFロビン・ゴセンスを下げ、MFジャマル・ムシアラとFWケビン・フォラントを入れる。すると、この采配が的中する。

　ドイツは後半39分に意地を見せる。ムシアラがPA左際から折り返すと、PA中央で混戦。最後はMFレオン・ゴレツカが右足で狙い打ち、ゴールネットを揺らす。2-2と再び試合を振り出しに戻した。

　追いついたドイツが試合を締め、2-2のドロー。同時刻開催のフランスとポルトガルが2-2で引き分けたため、ポルトガルとの直接対決を制したドイツの2位が決定。最後の最後までわからない中、辛くも決勝トーナメント進出を決めた。

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