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「ふかさないように」叩きつけたシュートで浦和MF柴戸海が今季初ゴール

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2021シーズン初ゴールを挙げた柴戸海

[6.23 J1第19節 柏0-2浦和 三協F柏]

 1点を追いかける柏レイソルが3回の交代枠を使って反撃に出る中、浦和レッズはセットプレーから待望の追加点を挙げる。

 後半36分の左K、キッカーのDF山中亮輔が入れた低い弾道のクロスは、ファーサイドまで抜けてしまう。「(セットプレーでは)中に入ることはなくて後ろに残っているんですけど、メンバーのバランスで中に入っていて、ファーにこぼれてきたり、ファーが空いているのはミーティングで話していた」。予期した通りファーサイドに流れたボールをMF柴戸海は左足で振り抜いた。「自分のところにこぼれてきたらふかさないように」。抑えの効いたシュートは、バウンドしながら柏ゴールのネットを揺らした。

 29番にとって昨シーズン9月13日の札幌戦(○4-3)で後半アディショナルタイムに挙げた決勝点以来、9か月ぶりの得点。「あの2点目で1点差であせりながらという展開を阻止できた」とリカルド・ロドリゲス監督は称えた。

 市立船橋高校、明治大学を経て浦和に加入して4年目、攻撃面での成長ぶりを記者から問われた柴戸は「まだまだという思いしかない」と満足していない。「後ろからつなぐのは去年、一昨年に比べるとできるようになっている」と成長を実感しつつも、「前に入ってゴールを脅かす攻めのパスやアシスト、得点は後ろへの重心が重い」と自らに課題を課した。

 逆転負けを喫した前節・湘南戦(●2-3)から中2日で迎えた一戦、先発9選手を入れ替えて臨んだ。「前半も2つ3つ決定的なチャンスを作って、後半もチャンスを作り続けることができた」「前節とはだいぶ人が替わってプレーしましたけど、全員がいいプレーをできたのはポジティブ」とリカルド監督は手応えとともに、三協フロンテア柏スタジアムから5年ぶりに勝ち点3を持ち帰った。

(取材・文 奥山典幸)
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