beacon

U-17日本代表候補は関東大学選抜に1-2で敗れて連敗も、第1戦から内容改善。前向きな試合に

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-17日本代表候補は連敗も前向きな内容に(写真は21日)。

 U-17日本代表候補は千葉合宿最終日の23日、関東大学選抜(1年生)と練習試合(45分×3本)を行い、1-2で敗れた。

 2日前の21日に2-4で敗れた相手との再戦。U-17日本代表候補は1本目16分にMF北野颯太(C大阪U-18)のゴールで先制したが、2本目に関東大学選抜のFW田中禅(明治大)、3本目にもFW石井稜真(法政大)に決められ、逆転負けとなった。

 だが、第1戦に比べると、攻守両面で改善することができたようだ。試合後、オンライン取材に対応した森山佳郎監督は、「守備の修正ポイントとか、攻撃で主導権握って、良い立ち位置を取りながらボールを動かして行くというのは、この前よりはかなり良くなったかなと思います」と振り返る。

 第1戦の3本目は大学生に簡単に蹴られ、そのスピードに対応できずに、ピンチの連続。2-2から2点を奪われたが、苦しい時間帯で頑張りがきかず、さらに失点を重ねてもおかしくないような展開だった。

 だが、第2戦に関しては「守備のところもかなり映像とか見せて、予測、ポジショニング、対応というところはかなり意識できていた。頑張るところも、初めて来た子たちが、物怖じせずに自分の良さを出してくれたというところもあったと思います」と森山監督も頷く内容だったようだ。2点差以上の差があった初戦から、この日は1点差。PKかどうかというプレーもあり、結果の面でも差を詰めて2試合目を終えている。

 海外遠征が難しい状況の中、U-17世代の選手にとって、2歳年上の大学生との練習試合は国際試合同等の貴重な経験になっている。「高校生だったら、簡単に取れたような部分も持って行かれちゃったり、スピードの部分でも、背後抜け出そうとしても本当に良いボールじゃないと相手の方が先に回収してしまう」(森山監督)。また関東大学選抜の1年生たちのモチベーションが高かったことで、前向きな2試合となった。

 ただし、ビルドアップでハーフウェーラインを越えてからなど課題が残ったことも確か。崩しの質の部分や、シュートを打ち切る部分など物足りなさが残った部分を選手たちは自チームで改善し、またアピールして、8月に予定されている次回活動に臨む。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

TOP