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2年生でC大阪U-18の10番背負うU-17代表候補MF北野颯太が1G。「もっと違いを見せられるような選手に」

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U-17日本代表候補を攻守で牽引したMF北野颯太(C大阪U-18)。(※写真は21日)

 関東大学選抜(1年生)との練習試合第2戦(23日)、MF北野颯太(C大阪U-18)がU-17日本代表候補唯一のゴールを叩き出した。

 新生・C大阪U-18で10番を背負う北野は、1本目16分に先制ゴール。「ボランチの選手から良いパスが入って、あの位置で受けるのは得意なのでそこからターンしてパスとかもあったけれど、ゴールも見えて、GKも前出ていたので一本打っておこうかなと思って打ったら入りました」。質の部分で違いを生み出すアタッカーは貴重なゴールを決めたが、より高いレベルのプレーを自身に求めていた。

「相手の嫌な位置で受けた時のアタッキングサードでのシュートの質や、ラストパスの質が通用しなかったので、そこは帰って磨き続けないといけないと思います」。代表常連の北野は、練習試合第1戦でも左サイドからのドリブル、パスで攻撃を牽引し、相手のビルドアップを封じるような守備も見せていた印象。本人は自身の技術面に関しては一定の評価をしていたが、上に行くためにはもっとやらなければならないことを理解している。

 大学生との練習試合でスピード、フィジカルの差を実感した。それを一定のレベルに引き上げることも必要だが、自分が勝負するのは質の部分。「(自分は)身体も小さいですし、足も速くないので、そういうクオリティで違いを出したいと思います」と意気込んだ。

 今年、スタイルを変えたC大阪U-18で技術面をより進化させている。「凄い止めて蹴るの練習が増えて、自分の中でも良いトレーニングができていると思うし、それが結果にも繋がっている」と分析。一方で強度の部分にも自主練などで意識的に取り組んでいく考えだ。

 北野はU-18日本代表への個人昇格が有力視される一人。すでにU-17世代からも数人がU-18日本代表へ“昇格”しているだけに「自分も負けられないと思います」。日常から上の世代の代表チームでも通用、活躍する力を身につけ、アピールするつもりでいる。

 年代別日本代表チームでも「もっと違いを見せられるような選手に」なることが北野の目標。世代屈指のタレントは、「もっともっとチームで技術を磨いて、その中でフィジカルも強くしながら、この年代では圧倒できるように。もっと上の代に絡んで、セレッソでもユースで満足するのではなくてプロにも絡んでいけるようにやっていきたいです」と誓った。今年、C大阪のトップチームで活躍するためにも高校年代、年代別代表チームで違いを示す。 

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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