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スペイン代表FWモラタ、批判は自身だけにとどまらず…「お前の子どもが死ねばいいと言われた」

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FWアルバロ・モラタが脅迫被害を告白

 スペイン代表のFWアルバロ・モラタ(ユベントス)がEURO2020の大会中に脅迫被害を受けたことを打ち明けた。イギリス『BBC』がスペインのラジオ局『カデナ・コーペ』でのインタビュー内容を伝えている。

 開幕からグループリーグ全3試合でスタメン起用されながらも、ここまで1ゴールにとどまっているモラタ。第3節スロバキア代表戦(○5-0)でPKを失敗するなど、決定機を逃す場面が目立っている。

 ゴール前で精彩を欠くモラタにはファンからの批判の声が強まっており、その怒りは家族にも向けられているようだ。インタビューの中でモラタは、妻と子どもがスタジアムを訪れた際に叱責や侮辱を受けたと訴えている。

「人々に『お前の子どもたちが死ねばいい』と言われた。僕の立場になって、家族が脅迫されるのはどういうことか考えてほしい」

「僕の妻と子どもたちは、背中にモラタの文字が入ったシャツを着てセビージャのスタジアムに来たが、人々は彼女たちに向かって叫んでいた」

「複雑だね。チャンスを逃してブーイングされるのは理解できるが、限度というものがある」

 PKを外した試合の後には眠れない夜を過ごしたと振り返るモラタだが、それでもキッカーを受け入れたことに後悔はないという。

「ウォーミングアップでブーイングされた後、(試合で)ボールを拾ってPKを蹴ったことを誇りに思う。数年前の僕ならショックを受けていたかもしれない。でも、今はやる気に満ちあふれているんだ」

 グループリーグを2位で通過したスペインは、28日の決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対決する。モラタは自身のプレーで周囲を黙らせることはできるだろうか。

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