[6.26 EURO決勝T1回戦 ウェールズ0-4デンマーク アムステルダム]

　欧州選手権(EURO2020)は26日、決勝トーナメント1回戦を行い、B組2位でグループリーグを突破したデンマーク代表がA組2位のウェールズ代表を4-0で下し、準々決勝進出を決めた。デンマークの8強入りは04年大会以来、4大会ぶり。7月3日の準々決勝ではオランダ対チェコの勝者と対戦する。

　立ち上がりのリズムをつかんだのはウェールズ。前半10分、FWガレス・ベイルが右サイドからドリブルで中に切れ込み、左足でミドルシュートを狙ったが、惜しくもゴール左に外れた。すると徐々にデンマークが流れを引き寄せ、ウェールズを押し込んでいく。

　迎えた前半27分、左サイドの組み立てからFWミッケル・ダムスゴーアのパスを受けたFWカスパー・ドルベリがPA手前から右足一閃。豪快なミドルシュートをゴール右隅にねじ込み、先制点を奪った。

　1点リードで折り返した後半もデンマークのペースが続く。後半開始早々の3分、カウンターからFWマルティン・ブライスワイトが一気にドリブルで仕掛け、右サイドからPA内に進入。グラウンダーのクロスがDFネコ・ウィリアムズのクリアミスを誘い、ゴール前のドルベリが右足で蹴り込んだ。

　2点を追う展開となったウェールズも反撃に出るが、後半14分、ベイルの左クロスからこぼれ球を狙ったMFダニエル・ジェームズのシュートはDFアンドレアス・クリステンセンがブロック。同18分にはベイルのロングスローからセカンドボールをMFジョー・アレンが狙ったが、大きくクロスバーを越えた。

　逃げ切りたいデンマークも終盤は足をつる選手が相次ぎ、キャプテンのDFシモン・ケアーも右太腿裏を痛めて負傷交代を余儀なくされた。それでも体を張ってウェールズの攻撃を跳ね返し、後半43分にDFヨアキム・メーレが追加点を決めると、後半アディショナルタイム、一度は副審の旗が上がったが、VARの末にブライスワイトがダメ押しの4点目を記録。グループリーグ2連敗から最終節で奇跡の逆転突破を果たした“ダニッシュ・ダイナマイト”が勢いそのままに、4-0の完封勝利でベスト8へ駒を進めた。

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