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矢板中央は台頭中の“潰し屋”2年生MF田邉海斗が先制ゴール

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前半14分、矢板中央高MF田邉海斗が先制ゴール

[6.26 高円宮杯プリンスリーグ関東第7節 矢板中央高 3-1 帝京高 矢板中央高東泉G]

 台頭してきた“潰し屋”が貴重なゴールを決めた。矢板中央高(栃木)は前半14分、右ロングスローからシュートのこぼれ球を179cmMF田邉海斗(2年=さいたま市立原山中出身)が押し込み、先制点。普段のセットプレーは後方に構える役割だが、この日は先発の入れ替えに伴い、ゴール前に入っていたボランチが「素直に嬉しいです」というゴールでチームを勢いづけた。

 相手がクリアしようとしたところを身体ごと詰めて奪った1点。加えて、特長の“潰し”の部分でも貢献した。「立ち上がりから前に行くことを意識して、自分はあまりボールを持つよりは潰すことを意識してやっている部分があるので、その部分だけみれば今回の試合は良かったと思います」という内容。アグレッシブに前に出て相手にプレッシャーを掛け、技術力高い選手揃う帝京高の攻撃を良く食い止めていた。

 この日は気合も十分。「この間(23日)の(インターハイ予選)決勝の時はあまり活躍できなくて、その思いもきょうの試合にぶつけて行こうと思いました」。走り切る体力を課題とする田邉は後半21分に交代したものの、精力的に走り続け、“潰し役”としての役割も良く演じていた印象だ。

 プレーの参考にしているのは、ブラジル代表MFカゼミーロ(レアル・マドリー)。「身体を入れる時は足先で行くよりも肩から入ることは意識しています」という。開幕2戦目から先発を任されているボランチは、隣でプレーする日本高校選抜候補MF 大畑凜生(3年)からも学びながら成長を続けている。

 空中戦も強みとする2年生の“潰し屋”は、今後へ向けて「自分の特長を活かしてチームに貢献したい」。特長をより磨き、全国でも活躍できる選手になって、また矢板中央の勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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