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「高卒でプロに」。帝京は期待の1年生CB岩間拓夢がプリンスリーグデビュー戦で評価得る動き

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帝京高の1年生DF岩間拓夢はプリンスリーグ関東デビュー戦で評価を得る動き

[6.26 高円宮杯プリンスリーグ関東第7節 矢板中央高 3-1 帝京高 矢板中央高東泉G]

 名門期待の1年生CBがプリンスリーグ関東デビューを果たした。1-3とリードされた帝京高(東京)は、後半10分に183cmDF岩間拓夢(1年=ヴァンフォーレ甲府U-15出身)を投入。本人はファーストプレーが上手くいかず、全体的に力を発揮できなかったことを悔しがったが、日比威監督から評価されるデビュー戦だった。

 特に評価されたのが、矢板中央高(栃木)の前に先輩たちが苦戦していた浮き球の攻防。岩間は頭で味方へ繋いで見せ、指揮官も「1年生とは思えない。ヘディングをパスにしているし、素晴らしい」と頷いていた。

 ただし、本人は満足しておらず、先輩たちから吸収してレベルアップすることを誓う。「(矢板中央の186cmFW林廉斗のように)自分よりも身長高くて、ヘディング強い選手に勝てるようになっていかなければだめだし、ヘディングのポジショニングとかオギさん(荻野海生、3年)とか上手いから真似していければ良いなと思っています」。元々ボランチでもプレーしていた岩間は、ビルドアップも得意。だが、この日は縦、斜めに差し込むようなパスを入れられなかっただけに、より自分の強みを表現して勝利に貢献することを誓っていた。

 中学時代に練習参加した帝京の各選手の巧さやレベルの高さに刺激を受け、「プロに近づくため」に進学を決意。入学からの約3か月間について、「みんな巧くて身体も強いし、自分がヴァンフォーレでできていたことが、できなくなったり、良い刺激を持って毎日練習できています」と振り返る。

 インターハイ予選決勝で公式戦デビューし、チャンスの起点となるパスやチャレンジアンドカバーの部分で奮闘。コーチ陣もポテンシャルの高さを認めているが、まだまだこれからだ。今後へ向けて、岩間は「1年生でチームに欠かせない存在になって、自分の持ち味を出して、課題である体力とか1対1の対応とか課題をしっかり練習して直して、自分の長所のビルドアップやリーダーシップやヘディングを誰にも負けないくらい高めていきたい」と誓った。

 自身の将来に期待し、それに対して貪欲に努力する姿勢もある。「自分は1年生から全国に出て、プロのスカウトマンに目をつけられるのが目標。高卒でプロになることしか頭にないです」。一日一日の練習、一戦一戦を無駄にすることなく成長し、目標とする姿へ近づく。

(取材・文 吉田太郎)
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