元フランス代表のジェローム・ロタン氏が、同胞のFWキリアン・ムバッペについて語っている。

　22歳にして4度のリーグ・アン制覇を達成し、2018年にはフランス代表でワールドカップ優勝も経験したムバッペ。目覚ましい活躍を続けており、現在開催中のEURO(ユーロ)2020にもエースとして参加している。

　そんなムバッペについて、フランス代表としてEURO2004にも参戦したロタン氏が『RMC Sport』で言及。その能力に疑いはないが、本人のエゴによって指導が難しくなっていると指摘した。

「彼はピッチ上でリーダーだ。それは問題ない……だけど、それ(彼のエゴ)がフィールドの外に出てしまうことは悩ましい」

「私が思うに、ディディエ・デシャンはもはやそれを管理できず、問題になっている。キリアン・ムバッペにあれだけのことをさせているのは驚きだよ。ピッチ上での彼のパフォーマンスを見ればわかる。今の時点で、ムバッペがEUROを成功させたとは言えないだろう。私達はムバッペにもっと良いものを期待している。誰もが彼をヨーロッパ最高の選手の1人に入れてしまうが、すぐにそうしてしまうと満足できなくなる」

　そして、セットプレーのキッカーを任せるべきではないと語った。

「彼は自分のセットプレーが(他の選手のような)レベルに達していないことを認識しているのだろうか? トレーニングでは決めているのかもしれない。私は彼の試合をすべて見ているが、見事なFKを決めたのを覚えているか? 25mから決めたことはあるか?」

「その一方で、(アントワーヌ)グリーズマンや(ポール)ポグバのものは覚えているよ。左利き、右利き両方のキッカーがいるね。ムバッペは何をしているんだ?」

　フランス代表はEURO2020決勝トーナメント1回戦で、スイス代表と対戦する。

---

●EURO2020特集