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選手とクラブのための“Tinder”?元ドイツ代表GK、移籍市場における画期的なアプリ開発

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GKレネ・アドラー

 元ドイツ代表GKレネ・アドラー氏が、新たな移籍プラットフォームを立ち上げたようだ。

 今夏もオープンした移籍市場。すでにセルヒオ・アグエロなどビッグネームの移籍も発表されている。近年は1億ユーロ(約132億円)を超える取引も頻繁に発生している他、様々なボーナスや代理人への手数料など、移籍形体を含めて複雑化が進んでいる。

 そんな中、現役時代にレバークーゼンやドイツ代表で活躍したアドラー氏が、画期的なアプリを開発したようだ。多くの選手やコンサルタント、監督、弁護士、移籍専門家などの協力を得て『11TransFair』を開発。移籍手続きをより簡略化し、選手が自身の将来をコントロールできるようにすることを目的にしているという。

 アドラー氏はドイツ『ビルト』のインタビューで「私は大胆にもこれを選手とクラブのための“Tinder”と呼びたい。マッチングによって当事者を結びつけることができるからだ」とし、世界最大のソーシャルマッチングアプリのようなものだと説明している。

「最近の選手たちは自分のことを自分で決めたいと考える傾向が強くなっているし、アドバイザーに完全に依存しないような思考を持ち始めているんだ。しかし、すべてのプロ選手がヨシュア・キミッヒやケビン・デ・ブライネのようになれるわけではない」

 なお『11TransFair』だが、選手は無料でダウンロード可能。希望する給与を入力し、20の選択肢の中から4つの主要項目を選択することで使用可能になる。最初はドイツの1~4部までに限定されており、アプリのアルゴリズムによってオファーが表示される。選手とクラブを仲介し、マッチングスコアが高ければ高いほど「相性が良い」と判断される仕組みだ。お互いが興味を持った場合は直接連絡を取ることが可能になる。そして取引が成立した場合、移籍先のクラブはFIFAの勧告に基づいたコミッションをアプリの運営会社に支払うことになるようだ。

 アドラー氏は、最終的に『11TransFair』が欧州移籍市場における選手のためのプログラムになることを期待している。

「我々は透明性のないこの移籍市場に透明性をもたらしたい。選手たちは自分自身のベストな選択肢を見つけるべきなんだ」

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