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85分から2失点で延長突入も…スペインがクロアチアとの死闘制し8強へ

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スペインが死闘を制して8強へ

[6.28 EURO決勝T1回戦 クロアチア3-5(延長)スペイン コペンハーゲン]

 欧州選手権(EURO2020)の決勝トーナメント1回戦で、スペイン代表がクロアチア代表を5-3で下した。7月2日に行う準々決勝では、フランス代表対スイス代表の勝者と対戦する。

 ともにグループリーグを2位で勝ち上がったチーム同士の対戦。スペインは優勝した12年以来2大会ぶり、クロアチアは08年以来3大会ぶりの8強を目指す戦いだった。

 立ち上がりからチャンスを作ったのはスペインだったが、先制点は思わぬ形でクロアチアに決まる。前半20分、スペインのMFペドリがやや強めのバックパスをGKウナイ・シモンに戻す。しかしシモンはこれをまさかの空振り。バウンドしたボールを収めきれず、そのままゴールに吸い込まれていった。

 まさかの展開となったスペインだが、前半38分、DFホセ・ガヤの連続シュートは防がれたが、GKが弾いた跳ね返りをMFパブロ・サラビアが蹴り込んで同点。前半のうちに試合を振り出しに戻す。

 さらに後半12分、スペインはペドリの出したパスで縦に抜けたMFフェラン・トーレスのクロスをDFセサル・アスピリクエタが頭で合わせて逆転。同32分にはDFパウ・トーレスが自陣から蹴ったロングFKで裏に抜けたF・トーレスがGKとの1対1を制して勝利をグッと引き寄せる3点目を奪った。

 しかしクロアチアも後半40分、MFルカ・モドリッチの持ち込みからゴール前で波状攻撃。MFミスラフ・オルシッチが押し込んだシュートもかき出されたが、ゴールラインテクノロジーでゴールと認められる。そして後半アディショナルタイム2分、MFミスラフ・オルシッチの左サイドからのクロスをMFマリオ・パシャリッチが頭で合わせて同点に追いついた。

 突入した延長戦は押せ押せのクロアチアがチャンスを作るが、前半6分のFWアンドレイ・クラマリッチの決定的なシュートはウナイ・シモンがビッグセーブで防ぐ。すると同10分、スペインがMFダニ・オルモの右クロスをFWアルバロ・モラタがワントラップから左足を振り抜き、再び勝ち越しに成功。

 さらに延長前半13分にはまたもD・オルモの鋭い右クロスに走り込んだFWミケル・オヤルサバルが決めきってリードを広げる。今度こそ2点リードを守り抜いたスペインが8強への勝ち上がりを決めた。

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