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なでしこ、男子高校生に完封勝利…背番号9菅澤が決勝点!! 緊急出場の遠藤がお膳立て

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先制点を奪ったFW菅澤優衣香をFW岩渕真奈が祝福

 日本女子代表(なでしこジャパン)は29日、千葉県内で日本体育大柏高とトレーニングマッチ(45分×2本)を行った。前半22分にFW菅澤優衣香の得点で先制したなでしこが、そのまま逃げ切って1-0の完封勝利を収めている。

 なでしこは4-4-2のシステムを採用し、GKに山下杏也加、最終ラインは右からDF清水梨紗、DF熊谷紗希、DF宝田沙織、DF宮川麻都、ドイスボランチにMF中島依美とMF杉田妃和を配置。サイドハーフは右にMF籾木結花、左にMF長谷川唯、2トップは菅澤とFW岩渕真奈が形成した。

 1、2年生が主体となった日体大柏の素早いプレッシャーに序盤から苦しめられたなでしこは、なかなか攻撃の形を作れず。さらに前半14分には、暑さの影響もあったか、気分が悪くなったという長谷川がプレーを続行することができず、MF遠藤純との交代を余儀なくされた。その後も日体大柏のパス回しに後手に回る場面が目立ったものの、同22分に鮮やかな連係から先制に成功する。

 中盤でボールを持った杉田が籾木とのワンツーで前線に運ぶと、遠藤とのパス交換から鋭いスルーパス。左サイドを駆け上がった遠藤のグラウンダーのクロスに滑り込んだ菅澤が蹴り込み、押し込まれる展開の中、先制点を奪取した。先制後も日体大柏にボールを保持される時間は続いたが、最後方の熊谷を中心とした守備陣が高い集中力を保って簡単にはフィニッシュまで持ち込ませなかった。

 1-0と、なでしこがリードしたまま後半を迎えると、山下に代えてGK池田咲紀子、菅澤に代えてFW田中美南を投入。同7分にはカウンターから危機を迎えるが、相手選手と1対1になった池田が距離を詰めてシュートを阻んでゴールを許さなかった。同11分にはなでしこが速攻からゴールに迫る。中島のパスを起点に左サイドを駆け上がった遠藤のラストパスから田中が好機も、シュートはゴール右に外れてしまった。

 後半14分にはなでしこベンチが動き、DF南萌華、バックアップメンバーのDF三宅史織とMF林穂之香をピッチへと送り込む。最終ラインは右から三宅、熊谷、南、宝田、ボランチに中島と林が並び、サイドハーフは右に杉田、左に宮川、2トップに田中と遠藤が配置された。

 その後もなでしこに追加点こそ生まれなかったものの、日体大柏の反撃を許さずに逃げ切って1-0の完封勝利を収めた。前半の45分間出場したGKの山下は試合後のメディア対応に応じ、「今日の相手にクロス対応やビルドアップの部分はまだまだだったけど、やることが明確になった」と語っている。

 翌日以降もトレーニングを重ね、7月14日にはオーストラリアと国際親善試合で対戦。同21日の東京五輪本大会初戦カナダ戦に照準を合わせてコンディションを整えていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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