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ウェンブリー沸騰!! 堅守イングランド、スターリング&ケイン弾でドイツ撃破

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FWハリー・ケインがダメ押しゴール

[6.29 EURO決勝T1回戦 イングランド2-0ドイツ ウェンブリー]

 欧州選手権(EURO2020)は29日、決勝トーナメント1回戦を行い、イングランドドイツを2-0で破った。7月3日の準々決勝ではスウェーデン対ウクライナの勝者と対戦する。

 D組首位のイングランドと、F組2位のドイツによる強豪対決。グループリーグで4-2-3-1のシステムを採用していたイングランドはここで3-4-3に変更し、同じフォーメーションのドイツに対してミラーゲームを仕掛けた。

 最初のチャンスはイングランド。前半16分、左のハーフスペースでボールを受けたFWラーヒム・スターリング(マンチェスター・C)のカットインシュートがゴール右隅を襲った。だが、これはGKマヌエル・ノイアー(バイエルン)がファインセーブ。その後もイングランドが主導権を握り続け、セットプレーからDFハリー・マグワイア(マンチェスター・U)のヘディングシュートで攻め立てた。

 対するドイツは前半32分、右サイドを攻め上がったMFヨシュア・キミッヒ(バイエルン)のクロスにMFロビン・ゴセンス(アタランタ)が飛び込むも、うまく合わせられない。同33分にはMFカイ・ハバーツのスルーパスにFWティモ・ベルナー(チェルシー)が抜け出したが、左足で放ったシュートはGKジョーダン・ピックフォード(エバートン)に阻まれた。

 前半終了間際にはイングランドにビッグチャンス。MFトーマス・ミュラー(バイエルン)のバックパスをかっさらったスターリングがゴール前に切れ込み、懸命に戻ってきたドイツ守備陣に当たったボールがFWハリー・ケインのもとへ。だが、ドイツも最後はDFアントニオ・リュディガー(チェルシー)、DFマッツ・フンメルス(ドルトムント)がかろうじて防いだ。

 スコアレスで迎えた後半はドイツが先に決定機を創出。3分、左サイドを攻め上がったゴセンスのクロスボールを受けたハバーツのボレーシュートが枠内に飛んだ。しかし、ピックフォードが素早いフィスティングで阻止。その後は再び拮抗した展開が続き、0-0のまま時間が進んでいった。

 両ベンチが動いたのは後半24分、イングランドはFWブカヨ・サカ(アーセナル)に代わってFWジャック・グリーリッシュ(アストン・ビラ)、ドイツはベルナーに代わってFWセルジュ・ニャブリ(バイエルン)を投入した。

 すると後半31分、ついにスコアが動いた。右のハーフスペースでボールを受けたスターリングがドリブルでペナルティエリア際まで侵入すると、グリーリッシュがつないで左サイドに展開し、DFルーク・ショー(マンチェスター・U)がグラウンダーでのクロスボールを配給。ゴール前に動き直していたスターリングがワンタッチで決めた。

 イングランドにとっては待望の先制点。それでもドイツも意地を見せる。後半32分、ロングフィードに抜け出したキミッヒがペナルティエリア際に駆け上がり、マグワイアに倒されてFKを獲得。このキックは不発に終わったが、同36分にはハバーツのスルーパスにミュラーが抜け出す。ところがGKと1対1で放ったシュートは枠を外れ、EURO通算無得点のミュラーはまたしても大会初ゴールを逃した。

 すると後半43分、イングランドは中盤でニャブリからボールを奪ってカウンターをスタートすると、L・ショーのパスを受けたグリーリッシュが左サイドを突破。低いクロスにケインが頭で合わせ、試合を決定づける2点目を奪った。聖地ウェンブリーが歓喜に沸く中、試合はそのままタイムアップ。守っては4試合連続でクリーンシートのイングランドが2大会ぶりのベスト8進出を果たした。

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