[7.3 J2リーグ第21節 千葉 2-0 群馬 フクアリ]

　今季ホーム2勝目。ジェフユナイテッド千葉の尹晶煥監督は「多くのサポーターの前で勝利できたのが一番嬉しい。ホームで勝てていなかったが、結果で応えられて良かった」と喜びを表した。

「序盤は落ち着きがなかった」。そう振り返ったように、立ち上がりは群馬にボールを保持される展開となった。しかし、徐々にリズムを生み出すと、前半37分に相手の連係ミスを突いてFW船山貴之がネットを揺らし、先制に成功。さらに後半13分には、相手最終ラインにプレッシャーを掛けてミスを誘うと、FWサウダーニャのラストパスを船山が蹴り込んでリードを2点差に広げた。

「守備も前から行くとき、行かないときの使い分けができ、カバーリングもうまくいった。前からプレッシャーをかけて追加点を取れたし、得点以降、落ち着きのある姿を見せられた」

　後半33分には船山が一発退場となるアクシデント。しかし、「しっかり耐えてくれた」と語ったように、押し込まれる時間が続いたものの、粘り強い対応で群馬の反撃を許さずに逃げ切って、2-0の完封勝利で5試合ぶりの白星を獲得した。

「精神力、集中力も高かった。今日の試合だけでなく、繰り返しできないといけないし、攻撃のコンビネーションも良かったが、どのチームと対戦してもこういうシーンが多く出ないといけない」。継続することの重要性を説きつつも、「選手たちにはお疲れさまと言いたい」と白星をつかんだ選手たちを労った。

(取材・文　折戸岳彦)

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