元マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニーは、フランス代表MFポール・ポグバを称賛した。

　今夏のEURO2020で、フランス代表の一員としてプレーしたポグバ。優勝候補の本命に挙げられるもラウンド16でスイスに敗れてまさかの早期敗退を喫したチームの中で、同選手は4試合で1ゴール1アシストを記録。ドイツ戦ではマン・オブ・ザ・マッチにも選出されるなど、最も安定したパフォーマンスを披露した。

　そんなマンチェスター・Uの元チームメイトの活躍を受け、ルーニーはイギリス『サンデー・タイムズ』のコラムの中で「多くの人と同じように、フランスが優勝すると想像していたから、チームとしての彼らにはとても大きな失望があった」と話すも、ポグバ個人への称賛を続けた。

「特に、ポール・ポグバにとっては残念な結果だった。彼はフランスが敗退するまで大会で一番の選手だった。カリム・ベンゼマやキリアン・ムバッペへのパスは驚くべきものだった。中盤にヌゴロ・カンテがいたことも要因だろうが、彼のポジションがこのパフォーマンスの理由だったと思う」

「マンチェスター・ユナイテッドでよく見るポジションよりも深くでプレーしていた。それにより、彼には時間ができ、パスを受けられるスペースのある場所でボールを拾うことができていた」

　また、ルーニーはムバッペのようにマーカス・ラッシュフォードがプレーできれば、ポグバがマンチェスター・Uでさらに輝きを放てると考えているようだ。

「ポールに時間とスペースを与えることで、彼は相手を苦しめる力とイマジネーションを持つことができる。ムバッペとしては良くないEUROだったが、ポールの成功には大きく貢献していた。相手がムバッペのスピードを警戒することでポールの時間が増え、またムバッペが裏に抜け出すことでポールは得意な形でパスを送り出すことができていた」

「ラッシュフォードが成長し、ムバッペのような動きができるようになれば、クラブのユニフォームを着て、フランスでプレーするとき以上に活躍できるポールの姿を見ることができると信じている」

---

●EURO2020特集