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「間違いなく、橋岡です」…DF橋岡大樹が担う“重要な役割”

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U-24日本代表DF橋岡大樹(シントトロイデン)

 誰よりも声を出し、場を盛り上げる。年齢的には下の世代になるが、年上の選手も果敢にいじる。U-24日本代表に良い雰囲気をもたらす役割を担っているのは、DF橋岡大樹(シントトロイデン)だろう。

 自身に自覚はないという。「皆にそう言ってもらうけど、素でやっている部分が多い」と苦笑しつつ、「ただ、そう言ってもらえるのは嬉しいし、ムードメーカーという意味でもチームの一つの役割の中で重要な部分だと思う」と続けると、ムードメーカーの重要性を説いた。

「悪く言えば空気が読めないと思われるかもしれませんが、チームが良い雰囲気じゃないときこそ、そういう人が必要。皆がどんよりしているとき、一人でもバカができるじゃないけど、チームの雰囲気を良くするために考えている行動でもあると自分では思っているので、そういったところで良い雰囲気づくりができればと思う」

 橋岡がチームの雰囲気づくりに一役買っているのは、スタッフも十分に感じている。「このチームのムードメーカーは?」と問われた栗原克志コーチが、「橋岡です。間違いない。オーバーエイジからも同年代に近い選手からもいじられ、彼がそれに対してうまく応えてくれている。間違いなく橋岡だと思う」と答えたように、その明るさはチームにいい影響をもたらしている。

 だが、本人も「それだけじゃなく、自分のプレー面での良さを出していきたい」と力を込めたように、ピッチ上でアピールを続けていく必要もある。右SBにはオーバーエイジのDF酒井宏樹(浦和)が招集されており、本大会で出場機会をつかむためには、高い壁を越えなけばならない。

「酒井宏樹選手はものすごい高い壁だと分かっています。でも、自分の良さである対人や競り合いの強さ、アグレッシブな部分を練習からアピールし、チャンスが来たときに良い結果を残すことが、チームにとっても、自分にとっても大事なことだと思うので、良い準備をしたい」

 12日にはU-24ホンジュラス、17日にはU-24スペインとの国際親善試合が控えている。東京五輪本番前の大事な2試合。チームを盛り上げながらも、出場機会をつかんだときにアピールを成功させるよう、最高の準備を進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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