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宿敵・市船から先制ミドルも…U-16日本代表候補の流経大柏MF堀川大夢「負けたことが一番悔しいです」

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市立船橋高戦の前半39分、U-16日本代表候補MF堀川大夢(流通経済大柏高)が右足ミドルを決めて先制

[7.7 練習試合 U-16日本代表候補 1-2 市立船橋高]

 宿敵のゴールへ渾身の一撃を突き刺した。0-0の前半39分、U-16日本代表候補は敵陣左中間でMF皿良立輝(C大阪U-18)がボールを奪い返すと、MF堀川大夢(流通経済大柏高)が右足一閃。弾丸ショットで先制点を叩き出した。

「最初に皿良が良い守備から入ってくれて、自分はゴールとGKの位置が見えたので、『これは振るしかない』と思って振ったら、たまたま良いところに当たってくれて、良いシュートが入ってくれたと思います」という先制ミドル。ダブルボランチの一角として先発した堀川はなかなかボールに絡めない時間帯やパスミスもあったが、このゴールで“乗って”ボールに絡む回数、精度を高めた。

 所属する流経大柏にとって、市立船橋はインターハイ全国決勝での千葉県勢対決やプレミアリーグ、千葉県大会決勝で幾度も熱戦を繰り広げてきたライバルだ。その相手に対して負けられないという意識が「誰よりもあった」というMFは前半、右サイドへ抜け出してからのクロスやFWに当てるパスでチャンスメーク。そして、ゴールで打倒・市船への強い気持ちを表現していた。

 だが、運動量を増やしすぎた部分があったか、後半10分に足を攣らせて途中交代。チームも逆転負けし、「自分が攣って交代したことはすごく悔しかったですし、一番悔しいのは……負けたことが一番悔しいです」と唇を噛んだ。現在、流経大柏でプレミアリーグの先発を続ける堀川はチームに戻り、先発に定着するための挑戦を再スタートさせる。

「自分は対人の強さだったりが特長なので、(今回の合宿では)そういう1対1の場面とかしっかりと行けたかなと。あと、パスも結構出せたので自分の持ち味は出せたかなと思います。手応えはあったかなと思いますけれど、1ゴールを決めただけで自分は満足していないですし、次の代表に呼ばれるようにチームに帰ってもしっかりとアピールしていきたい」
 
 対人の強さや展開力が武器だが、まだまだ守備も、運動量も上げていかなければならないと考えている。「守備や攻撃のところは代表でしっかりと教えてもらったので、流経に帰ってしっかりとアピールしていきたいですし、自分は完全なスタメンではなくてベンチスタートだったりが多いので、こういう代表合宿で得たものをチームに持ち帰ってスタメンに行けたらなと思います」。代表チームの基準を持って一日一日を過ごし、自分をレベルアップさせ、流経大柏の日本一に貢献する意気込みだ。

 8月14日にインターハイが開幕。「しっかりと日本一を獲るために、日々一日一日を大切にしていきたいと思っています」。この日の悔しさもエネルギーに、目標達成への努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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