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千葉U-18は主力組がU-16日本代表候補寄せ付けず。接戦で勝ち切る経験も

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ジェフユナイテッド千葉U-18はFW佐久間太一(中央)が先制点を決めるなど3-2で勝利

[7.7 練習試合 U-16日本代表候補 2-3 千葉U-18]

 3年目を迎えた朝岡隆蔵監督(前・市立船橋高監督)体制のジェフユナイテッド千葉U-18が、U-16日本代表候補相手に強さを見せつけた。

 キャプテンマークを巻いたCB円谷遼紀(3年)や183cmFW佐久間太一(3年)、レフティーのMF齋藤来飛(3年)、いずれも昨年から先発を務める右の北原辰徳(3年)、左の木下颯太(3年)の両SBら主力組が先発した前半は2-0。ボールを保持しながらゲームをコントロールし、簡単に相手の背後を取って佐久間とMF矢口駿太郎(2年)がGKとの1対1からゴールを破った。

 相手の個の力でサイドを破られたり、速攻からシュートまで持ち込まれるシーンもあったが、GK白鳥悠仁(3年)がビッグセーブを見せるなど要所を締めて無失点。指揮官からスペースの活用の仕方やポジショニングなど細部の指摘を受けながら修正し、3点目のチャンスも作って前半を終えた。

 ラストの質など修正点はあったものの、終始相手を振り回すかのようにボールを動かし、佐久間らが個の力も発揮。守備意識も高く、「全体感は悪くなかった」(朝岡監督)という45分間だった。

 後半はメンバーを全て入れ替え、U-17日本代表候補のFWアジズブライアン瑛汰(2年)や期待の1年生MF谷田壮志朗らが出場した。前半のリードを維持しながらゴール前のシーンも作り出していたが、上手く行かなくなった時に立て直しができなくなってしまう。

 GKファーガソン・アリスター(3年)が相手FWとの1対1をストップするなど無失点を続けていたものの、29分、33分の連続失点で2-2。苦しい展開となったが、谷田の強烈なシュートなどでもう一度ギアを上げ、勝ち越し点をもぎ取りにいく。そして最後はオープンな展開となる中、45分にFW大塚勇斗(2年)が右足シュートを決めて試合終了。気持ちの勝負で負けなかった。

 25日には日本クラブユース選手権が開幕。プレミアリーグ勢の柏U-18を破って出場権を獲得したチームは結果と内容を求める。昨年の日本クラブユース選手権は2回戦で優勝チームの鳥栖U-18と対戦し、試合終盤の2失点によって0-2で競り負けているだけに、朝岡監督は「とにかく1試合でも多くやりたい」。この日、練習試合ではあるものの、逆境を乗り越えるような経験をしたチームは、強みの技術力や戦術理解力の部分に加え、メンタリティーの部分も鍛えて全国大会へ挑む。

(取材・文 吉田太郎)

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