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背番号10は「奇跡としか言えない」堂安律が明かした“緊張感”

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練習試合の背番号10は「たまたまです」とMF堂安律

 U-24日本代表のMF堂安律(PSV)が11日、オンラインで取材に応じ、東京五輪で背負う10番への思いを語った。

 6月下旬に行われた五輪代表メンバー発表会見の直後、堂安が自身のYoutubeチャンネルを通じて真っ先に語ったのは10番を任されたことへの安堵だった。これまで世代別代表では7番や8番を背負うことが多かったが、本大会直前の6月シリーズ2試合でついに託されていた“エースナンバー”。そこには「もちろん責任感がある」と考えているという。

「母国で五輪が開催されることが僕が生きているうちにあるかないかわからないくらいの奇跡だし、サッカーという競技においては世代の運も重なってこういう年齢で出場できるので、そこで10番をつけられるのは本当に奇跡としか言えない」。

 そう10番への思いを明かした堂安は「やっぱり緊張するし、ロッカールームに入っていつも7番、8番を探してしまってしまうし、そこで10番というのは緊張感も増す」と心境を吐露。一方で「ただ(6月の)ガーナ戦、ジャマイカ戦で初めて10番をつけて得点もできたのでいいイメージはあるし、その番号が成長を手助けしてくれる番号になれば」と、その緊張感と責任感を自身の成長につなげていく構えだ。

 一方、代表活動の取材対応で堂安が何度も強調してきたのは「自然体」。この日も「いい心と頭で過ごせているので、本大会にいい状態で持ち込める自信はすごくある」と述べ、メンタリティーの充実感も口にしていた。

 東京五輪開催が決まった15歳の頃から目標にし続けてきた夢の舞台。もちろん、昂る気持ちはある。それでも重圧とうまく付き合う準備はできている。

「普段通りやりたいし、やろうと心がけるけど、普段通りにできないのはわかっている。普段通りの平常心を保てないことをわかっておくことが必要かなと思っている。そういう気持ちを先に理解した上で進めておくのが一番重要。やっぱり昂るし、押さえ込もうとしても気持ちが昂ることもあるので、それを先に理解しながら気持ちをコントロールして、ピッチに立った瞬間に開放じゃないけど、さあ見せようじゃないけど、そういう気持ちがすごく大事かなと思う」。

 そんな堂安が壮行試合にあたる12日のキリンチャレンジ杯・ホンジュラス戦で目指すのは「大人のサッカー」だ。

「まずはチームとして勝利を目指すことが最低限で目指さないといけない。あとは(本大会まで)2試合しかないので、しっかりと選手同士どういうことを要求しているのかとか、前線と後ろの選手の意見の共有。90分通してどういう攻め方、どういう守り方なのか、時間帯も含めて試合運びが大事になる。明日は大人のサッカー、勝ち切るサッカーをしたい」。

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