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清水桜が丘は県選抜候補の右SB塩崎俊輔復帰後、プリンス東海5連勝。「毎試合毎試合自分が結果を」

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清水桜が丘高の右SB塩崎俊輔が右サイドから駆け上がる

[7.10 プリンスリーグ東海第10節 清水桜が丘高 2-0 藤枝明誠高 J-STEP東]

 清水桜が丘高(静岡)は静岡県選抜候補の右SB塩崎俊輔(3年=清水エスパルスジュニアユース出身)復帰後のリーグ戦連勝を5へ伸ばした。

 早生まれで昨年から先発を務める塩崎は特別な身体能力こそ無いものの、クオリティの部分で勝負できるSBだ。この日、「果敢にオーバーラップすることを心がけている」という塩崎は、右SH望月斗弥(3年)を追い越す形で幾度も敵陣ハイサイドへ。そして、ラストパスをゴール前へ入れていた。

 だが、最後の局面で味方にパスを通すことができず、「あそこで点に繋げないとダメだと言われているので。あそこでやり切る力がまだ足りないと思っています」と反省。また、後半は一発を狙いすぎたかサイドチェンジをインターセプトされるなど、悔しさの残る内容だった。

 早生まれで、左SBでのプレーも可能。周囲から関心を寄せられてきたDFが、今年は怪我で出遅れた。プリンスリーグ東海は第4節まで欠場。チームも2分2敗と苦しむなど、影響力の大きさを感じさせた。

 それでも、5月1日の常葉大橘高(静岡)戦で復帰し、3-1での勝利に貢献すると、その後チームはリーグ戦全勝。この日は、相手の攻撃に対して最後のところで足を伸ばして当てるなど、際の強さでも勝利に貢献した。

「今年は守備のところも力を入れて1対1の場面で負けちゃいけないと思っているので、攻撃も大事ですけれども守備も大事にしています」

 力はあるだけに、片瀬晴城監督はより自信を持って、より上を目指してプレーすることを期待。本人も「やれれば、(将来は)できるだけ上のステージで。プレーとかでチームを引っ張っていきたい」と語るように、より欲を持って、中心選手としてプレーしなければならないことを自覚している。

 その秘めた力を表現し、結果に繋げることができるか。インターハイ予選は準々決勝で敗れただけに、選手権への思いは強い。「前回選手権も早い段階で負けてしまって全然上に行けなかったので、チームとしても上に行って個人としても名を広められるようにしていきたいです。毎試合毎試合自分が結果を残して、数字としてアシストして結果も残せるし、攻撃も守備もどっちもできる様になりたいです」。それを実現するために、日々努力を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)
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