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左利きトリオの一角で存在感…MF三好が挙げた手応えと課題

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U-24日本代表MF三好康児(アントワープ)

[7.12 キリンチャレンジ杯 U-24日本 3-1 U-24ホンジュラス ヨドコウ]

 2列目のレフティートリオの一角として3-1の勝利に貢献した。左サイドハーフで先発したU-24日本代表MF三好康児(アントワープ)が要所で効果的なプレーを見せ、チャンスメークに次々と加担。存在感を示した。

 2列目を形成したMF久保建英、MF堂安律とのコンビネーションの向上がはっきりと見えたのは前半40分だ。左サイドを攻め上がったDF冨安健洋が久保からパスを受け、右足で低いクロスを送ると、ニアに位置した三好がスルー。林がDFを背負いながら落とし、堂安のゴールが生まれた。

「大地がいるのが見えていた。律までは見えていなかったが、大地が見えたのでおとりになった。攻撃の仕上がりについては、練習の時から厚みが出てくるようになっている」と、手応えを感じている。

 運動量が落ちて停滞していた後半も、後半31分には左サイドのスペースから、FW前田大然のスピードにピッタリあったグラウンダーのパスを送った。前田のシュートは相手GKにセーブされて追加点とはならなかったが、選手個々の特徴に合ったパスを出せるのは、それぞれが特徴を理解し合い、攻撃が熟練されつつあるからに違いない。

 惜しまれるのは前半12分のビッグチャンスで決め切れなかったこと。堂安のキープから林がつなぎ、久保がクロス。ファーの三好が左足で合わせたが、シュートはポストを直撃した。「大会に入ればその1本で試合が決まる。もっと均衡した試合になると思うので、その1点を決められるようにしたい」と悔しがった。

 試合全体を通じては、「相手がもっとハードに守備にくると厳しくなる。その中で距離の取り方をもっと工夫できると思う」とさらに向上できるポイントを挙げつつ、「時間を使いながらどこで相手を仕留めていくかというところに関してはもっと突き詰めてもいいのではないかと思う」と課題にも言及。長くこの世代の中心選手としてプレーしてきた洞察力でチームを俯瞰した。

(取材・文 矢内由美子)
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