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FW林大地は納得せず…1アシストも「決め切る責任がある」

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U-24日本代表FW林大地(鳥栖)

[7.12 キリンチャレンジ杯 U-24日本 3-1 U-24ホンジュラス ヨドコウ]

 納得できなかった。FWとして、ゴールという結果を残せなかったことに――。U-24日本代表FW林大地(鳥栖)は「決め切る責任がある」と語った。

 6月22日に発表された東京五輪メンバーには選出されず、バックアップメンバーとして帯同する予定だった。しかし、22人に枠が拡大されたことで本大会メンバー入り。さらに、FW上田綺世(鹿島)が負傷のために別メニュー調整中、脳震とうからの復帰プログラムをこなしたFW前田大然(横浜FM)が全体練習に合流したばかりということもあり、ホンジュラス戦ではスターティングメンバ―に名を連ねた。

 力強いポストプレーで攻撃の基準点となり、粘り強いキープで相手ファウルを誘うなど、役割を果たす。2列目には右からMF堂安律(PSV)、MF久保建英(レアル・マドリー)、MF三好康児(アントワープ)と技術の高いレフティーが3人並び、「気の利くうまい選手が多いし、良い距離感で練習でやれていた」と連係面でも手応えを得た。

 前半40分には得点も演出。左サイドからDF冨安健洋(ボローニャ)が送ったグラウンダーのクロスを三好がスルー。「最初はキープして強引に前を向いてシュートを打とうと思った。でも、律がすごく良い位置に入ってきたのが見えたし、呼んでいたので、迷うことなく出した」。ゴール前の林がワンタッチで落とすと、堂安が右足で蹴り込んだ。

 後半18分にピッチを後にするまで、守備でも奮闘。十分なアピールになったと思うが、本人は納得していない。

 2列目の3人だけでなく、その後方にもオーバーエイジの3人が構えるなど、経験豊富な選手たちが、最前線の林へとボールを届けようとしている。「多少ワガママな動きをしてもボールを出してくれるし、動き出しが早くなっても合わせてくれるボールがドンドン出てくる。ゴール前で勝負させてもらっているからこそ、決め切る責任がある」。

 仲間が届けてくれたボールを、ゴールに結び付けなければならない。好機があったからこそ、「しっかり決めないといけなかったし、決め切りたかったというのが正直な気持ち」と悔しさを滲ませた。

(取材・文 折戸岳彦)
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