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刺激を受けた冨安のプレー…DF瀬古歩夢「理想。自分もモノにしたい」

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U-24日本代表DF瀬古歩夢(C大阪)

 当初はバックアップメンバーだった。しかし、22人に枠が拡大されたことで東京五輪メンバーに“昇格”。U-24日本代表DF瀬古歩夢(C大阪)は「モチベーションは上がった」と力を込めた。

 6月シリーズでは思わぬ形でチャンスが巡って来た。DF冨安健洋(ボローニャ)の負傷を受けて、追加招集という形で合流。「やる気はモリモリあります。もう一度アピールするチャンスをもらえたからには、しっかりやらないといけない」。そう意気込むと、ジャマイカ戦では後半の45分間でピッチに立ち、4-0の完封勝利に貢献した。

 6月22日に発表された東京五輪メンバーには選出されず。バックアップメンバーという形で帯同することに。「正直、悔しいという気持ちしかなかった」と悔しさを味わったが、「でも、帯同できることで、A代表のCBである2人のプレーを盗めるチャンスでもあると思ったし、自分自身の成長につなげられると思っていた」と前向き捉えた。

 心構えはできたいた。だが、18人から22人に枠が拡大されたことで東京五輪に出場する可能性は確実に広がる。「モチベーションは上がった。試合に出るために練習からアピールしないといけないと思ったし、もう一度、世界と真剣勝負できる場に選ばれたことを非常に光栄に思っている」と高いモチベーションで合宿に臨んでいる。

 東京五輪メンバーに“昇格”したが、その姿勢は変わらない。12日のU-24ホンジュラス戦ではDF吉田麻也(サンプドリア)と冨安がプレーする姿から学んだ。特に前半40分に、ボール奪取から一気に攻め上がり、左サイドからのグラウンダーのクロスでMF堂安律(PSV)のゴールの起点となった冨安のプレーには大きな刺激を受けたようだ。

「FWに入ったときにつぶし、奪って前に行ってアシストした。ああいうプレーができるのは理想のCBだし、そういうプレーを自分もモノにしていきたい」

 ACLの連戦を戦い、チームに合流したものの、「コンディション的には良い」と胸を張ると、「いつ何が起こるか分からない。100パーセントの準備をしていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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