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五輪1週間前に体感できた“世界基準”…なでしこ高倉監督「有意義な試合になった」

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なでしこジャパンの高倉麻子監督

[7.14 MS&ADカップ 日本女子 1-0 オーストラリア女子 サンガS]

 東京五輪初戦まで1週間というタイミングで“世界基準”の相手と対戦できたことをポジティブに捉えた。日本女子代表(なでしこジャパン)の高倉麻子監督は「最近はFIFAランキング上位のチームと試合をする機会が少なかった。世界上位のスピードやパワーを体感しながら、前半は少し硬い感じのゲームになったかなと思う」と振り返った。

 2021年に入ってからの親善試合は格下相手に圧勝が続いたが、東京五輪にも出場するオーストラリア女子代表は最新のFIFAランキングで日本の10位を上回る9位。「PKだが1点を取れて、勝利で終えることができたのは非常に良かったと思う」と評価した。

 特にDF熊谷紗希、DF南萌華を中心に完封した守備陣については「チーム全体で集中して、相手が放り込んでくるボールや縦に速い攻撃を非常によく止めていたと思う」と指摘。「オーストラリアは力のあるチームだし、FWに世界的なストライカーがいる。スピードのあるFWに対する守備というのはチームの課題だったが、自分たちにとっては勉強になったし、その対応を選手たちも学ぶことができて、有意義な試合になった」と、東京五輪に向けて貴重な強化試合になった。

 東京五輪初戦のカナダ戦までいよいよ1週間。ロンドン五輪の銀メダルを超える初の金メダル獲得の期待も懸かる中、「世の中がこういう状況になって、さまざまな要因もあるので、何としても何かを成し遂げたいという強い思いがある。いろんなプレッシャーを力に変えることに集中して、今、持ち得る力を目の前の相手にぶつけて、1試合1試合すべてを出し切って戦っていきたい」と意気込んだ。

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